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『パージ:大統領令』ざっくりとネタバレ感想! もっと馬鹿げた映画が観たかった…

年に一度だけ犯罪が合法化されるという斬新な設定で話題のパージシリーズの3作目は、いよいよ大統領候補まで巻き込んだ。パージ賛成派と反パージ派の争いは1作目からうっすらと描写されていたが、今回戦いの舞台は政治の世界にまで及んだ。2作目の『パージ:アナーキー』は、1作目よりもスケールを大きくしシリーズの世界観を拡張したが、本作『パージ:大統領令』は、シリーズの完結編。「殺さないことこそ美徳」というテーマを掲げ続けたこの作品は、一体どのような結末を迎えるのか。非常に楽しみにしていたのだが、何故だかこのシリーズは芸術的・宗教的なモチーフが好きなようで、どうにもフラストレーションの溜まる映画になってしまっ…

Netflix映画『サバハ』評価・ネタバレ感想! 「信仰心」や「願い」を主軸に紡がれるリアリティに富んだ傑作ミステリー!

映画ファンには大きく分けて洋画派と邦画派の2種類がいるが、洋画にも邦画にも当てはまらない作品は当然のことながら数多く存在する。インド映画=すぐ踊る、というイメージも一般的に定着している時代だ。今回鑑賞したのは、お隣の韓国からやってきたホラー風ミステリー映画『サバハ』。キリスト教と仏教の概念を盛り込みながら、予測不能な結末へと着地する見事な映画だった。確かに演出がホラーがかっているシーンもあるにはあるが、特に観てる人を怖がらせようという意図までは感じない。この映画にあるのは表面的な恐怖ではなく、信仰心という人間にとって欠かせない感情なのだと思う。 ちなみに、タイトルの「サバハ」は、サンスクリット…

MCU フェーズ3までの全22作品興行収入ランキング! 日本と世界での違いを徹底解説!

『アベンジャーズ/エンドゲーム』が公開され、『アイアンマン』から始まり10年以上にわたって紡がれてきた壮大な物語にようやく一区切りがついた。映画の総数は22作。単体作品の節目でクロスオーバーのアベンジャーズを公開し、アメコミファンだけでなく普段映画を観ない層をも巻き込んでいった。しかし、それでも各ヒーローの知名度にはムラがあるようで、「MCUの主役はアイアンマン」というイメージが一般的に広まっていることも否めない。確かにエンドゲームまでの流れにおいてトニー・スタークが重要なキーマンであることは否定しない。しかし、それぞれのキャラクターの単体作品を積み重ねていき、時折クロスオーバーさせるこのシリ…

映画『パージ』ネタバレ感想・評価! 抑圧された感情が解き放たれる恐怖

犯罪防止のため、年に1度だけ犯罪が許される12時間・パージが行われるという恐ろしい設定で現在映画3作とTVドラマまで作られている大人気シリーズ『パージ』。パージ(purge)とは、英語で一掃や粛清という意味を持つ単語だが、この映画では”浄化”という意味でも用いられている。今月には4作目にあたる『パージ・エクスペリメント』が公開されるようで、シリーズ未見だった私もこれを機に手を出してみようかとNetflixを開いた。 様々なレビューを見るに、一作目は賛否両論あったようなのだが(おそらくは人気シリーズが故に評判が独り歩きしたということもあるのだろう)、私としては大いに楽しむことができた。傑作とまで…

映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』ネタバレ感想! 評価など必要としない紛れもない傑作! 人類はただゴジラに平伏すのみ

待ってました、この時を! ハリウッドが遂に素晴らしいゴジラ映画を作ってくれた。もう迷いはない。我々人類はただゴジラに平伏すのみ。何もかもが完璧。小さな問題なんていうのは、街を粉々にし人々を次々殺していく怪獣たちのバトルの前では全くの無意味。ただただ素晴らしい、それだけの映画だった。 しかし、そんな陳腐な感想だけで記事を書くわけにもいかないので、しっかりとこの『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』がいかに素晴らしかったのかを文章にまとめたいと思う。 最近のゴジラシリーズ ゴジラシリーズは、映画だけでも日本で30作以上が作られ、その中にはアニメーション映画も含まれている。コミカライズや小説化をされ…

2019年映画『貞子』ネタバレ感想! 令和初のJホラー映画は怖い? つまらない? 原作『タイド』との関連なども徹底解説!

1998年に『リング』が公開され、その後清水崇監督の『呪怨』シリーズと並んで、平成に君臨するホラー映画シリーズの二大巨頭となったリングシリーズ。『リング』、『らせん』、『リング2』、『リング0』、『貞子3D』、『貞子3D2』に続く7作目の本作『貞子』は令和初の貞子映画となる。シリーズのファンとしては、5月1日に元号が令和に変更されてから初のメジャーな和製ホラー映画が、平成ホラー映画の代表作であるリングシリーズの続編であることが非常に感銘深い。 『リング』は元は鈴木光司の小説だが、原作の展開とは明らかに異なる。その辺りのことは以前書いたこちらの記事を参考にしていただきたい。 www.meerka…

TRIGGER新作、アニメ映画『プロメア』ネタバレ感想! 監督・脚本の黄金タッグと豪華声優陣による超王道ムービー!

『天元突破グレンラガン』や『キルラキル』の今石監督・中島脚本タッグが送るTRIGGER新作は、前2作と異なり劇場アニメ。グレンラガンとキルラキルは、2クールとは思えない急展開や熱量が話題を呼び、今でも熱狂的なファンを持つが、今回の『プロメア』は2時間という制約がある。しかし、よくよく考えれば脚本の中島かずきは劇作家なわけで、2時間という制約はむしろ彼の本領を発揮させる形となった。そして、その脚本を鮮やかな色彩で見事に演出してしまう今石監督。期待通り、ただひたすらにお二人の才能とTRIGGERというブランドに平伏すだけの非常に幸福な時間であった。 おそらく、『プロメア』を観る多くの人は『天元突破…

映画『コンフィデンスマンJP』ネタバレあらすじ&感想! 詐欺のスケールもグレードアップ!

昨年放送された月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』。その劇場版が遂に公開された。今作は日中韓合同制作という映画ならではの大規模な試み。『リーガル・ハイ』や『デート』などを手掛ける人気脚本家・古沢良太がドラマ版に引き続き、脚本を担当。ダー子をはじめとするお馴染みのキャラクターたちが、香港を舞台にスクリーンで暴れまわるという非常にスケールの大きい作品となっている。更に、香港を牛耳り氷姫の異名を持つ女帝役に竹内結子、ダー子と因縁の深い、恋愛詐欺を得意とするコンフィデンスマンに三浦春馬を迎え、第1話でも登場した江口洋介までもが物語に深くかかわってくる。そのほかにも小池徹平、吉瀬美智子、佐藤隆太などドラ…

映画『拷問男』ネタバレ感想! 意外と手堅い社会派映画

〇〇男というタイトルは昔から使い古されているし、海外のヒーローも〇〇マンというネーミングが多い。しかし、ここまで極端なタイトルはおそらく稀だろう。数々の拷問道具と強い赤色が目を引くジャケットの真ん中に堂々と躍る『拷問男』の三文字。どこか『ムカデ人間』のそれを思わせるこのパッケージからお察しの通り、なかなかにグロテスクな映画だ。だが、この映画はただスプラッター映画好きだけを喜ばせようと作られたわけではないことが、映画を観れば分かってもらえるはずである。主人公がある人物を拷問する過程が説得力を持つからこそ、終盤に集中する拷問描写も意味合いを強めている。 ムカデ人間 (字幕版) 発売日: 2013/…

映画『ザ・トランスフォーム 地球外生命体』ネタバレ感想! 『バンブルビー』のパチモンどころかただのパッケージ詐欺

『ザ・トランスフォーム 地球外生命体』というタイトルとパッケージに堂々と屹立する黄色いロボットから、おそらく多くの人が『トランスフォーマー』や少し前に公開した『バンブルビー』を連想するかと思う。というか、それを狙っての発売だろう。パッケージには「このロボット、人類の敵か? それとも、地球の救世主か?」という文字が躍っている。『トランスフォーマー』シリーズが長きにわたりオートボットとディセプティコンの対立を描いているのに対し、この映画はロボット1体の正体がカギとなるような作品だろう。そんな風に想像するのは容易い。 しかし、狙いすぎてお偉いさんからお叱りを受けるのではないだろうかと心配になるほどの…