『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 失われたひろし』感想! 今年もバカみたいに泣ける大傑作!

毎年恒例の劇場版クレヨンしんちゃん。ここ数年はゼロ年代初頭ほどのカオスさはないものの、家族や友情、夢といった普遍的なテーマを見事に紡いでいるため、ファンからの評価は高い。私自身は原作も読んでおらず、毎週放送されているテレビアニメも滅多に観ないのだが、幼少期に観た『オトナ帝国』が強烈に脳裏に焼き付いているため、しんちゃん映画を鑑賞することがもはや義務化されている。私と同様にしんちゃんを劇場版だけ鑑賞しているという方も多いのではないだろうか。 映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る 27作目の劇場版『映画クレヨ…

実写映画『キングダム』ネタバレ感想! 良くも悪くも”原作通り”

世の中にはコミックの実写化映画というだけで、親を殺されたかのように拒否反応を起こす方が未だたくさんいらっしゃるようですが、私自身は同じ物語が別媒体で演出されるというのは物凄く好きでして。原作のテーマを汲み取っているか、2時間ほどの時間に収めるためにどこを削ったのか、どんな要素を追加したのかなどなど、自分でも何様だよと思うくらい作り手目線で、”どう実写に落とし込むのか”という観点から楽しんでいます。そのうえで、この描写を加えるのはとてもいい判断だったとか、あれを削ったら原作の良さは消えてしまうだろとか、ああだこうだ言うのが大好きなのです。 そもそも実写化映画の多くって原作ファン向けには作られてい…

映画『オーバーロードZ』ネタバレ感想! 面白さゼロ

ナチス映画でゾンビものとくればピンとくる方も多いはず。そう、紛うことなきB級映画です。タイトルやポスターからもヤバい匂いが伝わっていると思いますが、内容自体も低く構えたハードルを思いっきりくぐってきました。こんな映画が海を渡ってきたことにどんな意図があるのかと、配給側の裏事情を勘繰ってしまうほどの酷さ。 「Z」がタイトルについていると、最初に思い当たるのがゾンビ(zombie)だと思います。ポスターにも干からびた白目のおどろおどろしい男が大きく配置されていて、「なるほど、ナチスのゾンビ兵士をアメリカ軍が殺しまくるのかな」とB級らしい期待を膨らませてくれますが、肝心のアクションが酷い。まあアクシ…

『仮面ライダージオウ スピンオフ RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』 感想! 致死量の井上敏樹を浴びて……

全3話というスピード感で見事に押し切った『仮面ライダージオウ スピンオフ RIDER TIME 龍騎』。龍騎放送当時5歳だった自分は世代ど真ん中。当時アドベントカードもかなりの枚数を集めたし、それらはCSMのVバックルを購入した今でも大切に手元に残している。そんな私も今では社会人になったわけだが、その成長過程で何度龍騎を鑑賞しただろうか。真司の優しさに憧れ、浅倉の恐ろしさに怯え、無情なライダーバトルの結果に涙する。『仮面ライダー龍騎』は、多くの人々を魅了する平成仮面ライダーシリーズの中でも、とりわけ再鑑賞の魅力に富んだ作品だと思う。 仮面ライダージオウ DX龍騎ライドウォッチ 出版社/メーカー…

騎士竜戦隊リュウソウジャー第4話「竜虎‼ 最速バトル」 感想・考察

第3話ではグリーンのトワとブラックのバンバが参戦したが、今回はトワのキャラクターを掘り下げる展開になっていた。ただ、ここにきてスピード感が抑えられてきたというか、どうもリュウソウジャーという作品が抱える問題点が浮き彫りになっていた印象がある。いろいろな意味で残念な回だった。 第3話の感想はこちら。 www.meerkatinspace.com コウとトワ 予告ではコウとトワの対決を前面に押し出していてサブタイトルも二人の戦いをにおわせるようなものとなっていたが、実際には戦闘ではなくジャンケンだったり落ち葉の切り方だったりとかなり子供じみた戦い(?)だった。そんな二人を見てバンバが呆れるという展…

映画『テリファイド』ネタバレ感想! アルゼンチンからやって来た傑作ホラー

ホラー映画と一口に言っても、ジャパニーズホラーや洋ホラーといった制作国の括りと、心霊なのか怪物なのか殺人鬼なのかと登場する怪異によっても区別されます。この『テリファイド』はアルゼンチンで制作された映画。パッケージでも存在感を放つこの怪物の正体ですが、簡単に説明してしまうのは少し味気なくもあります。 まあB級ホラーだろうけどやはりパッケージが気になる。この痩せた裸の男は一体どんな恐怖を味わわせてくれるのかと興味本位で鑑賞したのですが、これが大正解。見事に当たりを引いてしまいました。既存のホラー映画の枠組みをしっかりと抑えつつも怪異を抽象的な表現にとどめることによってその不気味さに拍車がかかってい…

映画『デッドリー・ゲーム』ネタバレ感想! 救いようのないクソ映画

いわゆる殺人ゲームもの。9人の若者たちが「殺人者ゲーム」というゲームで遊ぼうとしたところ、なんと本当に犠牲者が出てしまったというまあバカな映画です。『13日の金曜日』などを想起させるタイプですね。ただ、私かなり戸惑っております。ここまでありきたりで何も感じないデスゲームものがあっていいのか。そして、パッケージにいるピエロは一体何者なのか(映画に出てこなかった)。レンタル代数百円すら惜しくなるほどの紛うことなきクソ映画。微妙。ザ・微妙。 最初に9人の状況説明がなされます。彼らはちょうど高校を卒業したところで、ハーバード大学合格勢がほとんど。しかし、頭がいいというわけではなくコネだったりと入り方は…

映画『グラビティ 繰り返される宇宙』ネタバレ感想! ループものとは名ばかりのB級SF映画

「繰り返される宇宙」というサブタイトルの通り、ループものです。しかもかなりとっつきづらいタイプのSF。恋人の乗った宇宙船アトロパ号が行方不明になったことを知った元刑事のコールは彼女を探すために宇宙へ。すると、意外にもあっさりとアトロパ号を見つけ出し恋人と再会するものの、アトロパ号は別の宇宙船と衝突。その船を調査すると、なんとアトロパ号そのものでした。そこからクルー達は一つの結論にたどり着きます。この衝突はループしている。 要約するとこういうことです。 ①現在のアトロパ号が過去のアトロパ号と衝突し、航行不能に陥る ②未来のアトロパ号と衝突し、宇宙船が大破。クルー全員が死亡 この現象がループするこ…

映画「万引き家族」感想! アカデミー賞ノミネートも納得の素晴らしさ

実は是枝監督の作品はかなりとっつきづらいと感じていて、意図的に観ないようにしていた。「そして父になる」や「海街diary」などの近年の話題作も全く観ていない。実はこれにはキッカケがある。私が初めてそして唯一観ている是枝作品が「海よりもまだ深く」なのだが、日本を代表する監督の最新作なのだから観ない手はないだろうと劇場に向かい、いざ鑑賞して呆然となってしまった。というのも、非常に感覚的な映画なのである。まあ、『海よりもまだ深く』は是枝作品の中でも比較的知名度が低い方なので、そこまで観客に評価されてはいないのだろう。だが映画館に頻繁に足を運ぶ私にとって"期待していた映画が全く響かなかった"というのは…

映画「ウィザード・バトル 氷の魔術師と炎の怪物」ネタバレ感想!

ロシア発のファンタジー映画『ウィザード・バトル 氷の魔術師と炎の怪物』。なんとも安直なタイトルだが、その内容もいたってシンプルなもの。よく言えば王道ファンタジー、悪く言えばありきたりな作品だった。 サンタクロースが氷の魔術師として炎の怪物から世界を救っているという設定。日本のファンタジーものだと主人公は大体炎タイプだが、そこはさすが雪国ロシア。正義側は氷で敵が炎なのである。魔術師たちは氷の玉を弓のように扱うことで攻撃する。上位の存在になるとシンプルに人を凍らせることもできる。この辺りは独創性があってよかったが、下っ端は弓以外の攻撃方法を持たないのが難点。まあ敵対する炎の怪物というのが空からやっ…