ミーアキャットスペース

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『仮面ライダーゼロワン』 第2話「AIなアイツは敵?味方?」評価・感想

仮面ライダーゼロワン どうぶつパワーでたたかうぞ!! (てれびくんギンピカシール絵本)

 

第1話の感想はこちら

 

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『仮面ライダーゼロワン』も第2話に突入。先週はまだ『ジオウ』最終回を引きずっての鑑賞だったが、2話にもなると新ライダーにぞっこんになるのも毎年の恒例である。第1話と同じ布陣が描くパイロット版後半戦は、不破諌が変身する仮面ライダーバルカンのお披露目回であり、彼と或人=ゼロワンとの思想の対立をきっちり演出する見事な回だった。

 

冒頭でいきなりA.I.M.S.の二人が飛電インテリジェンスへ乗り込んでくる。思った以上にスピーディーな展開だが、A.I.M.S.が飛電に目をつけていることを印象付ける。そこから戦闘に突入し、不破諌の出自や思想が明らかに。町1つを壊滅させた爆発事故=デイブレイクの実態は、飛電インテリジェンス製のヒューマギア達の暴走により引き起こされたものだった。その町で被害に遭った不破は、ヒューマギア全員ぶっつぶすマンと化し、認証が必要なプログライズキーを馬鹿力で無理矢理こじ開けてしまう。一方の或人は、会社のガードマンをしているマモルというヒューマギアと仲良くなるが、直後に迅によってマモルが暴走させられてしまう。マモルを元に戻す方法はなく、変身して倒すしか解決策はないと聞かされた彼は、仮面の下に悲しみを隠し戦いに身を投じる。デイブレイクの日、父親=ヒューマギアによって命を救われた彼にとって、ヒューマギアは未来への希望なのである。

 

奇しくもデイブレイク当日にヒューマギアに対して真逆の想いを抱いた2人。ヒューマギアに助けられた或人と襲われた不破。いずれはデイブレイクの真相も明かされ、飛電インテリジェンスの疑惑も晴れる(もしくは或人の祖父がクロという線)ことで二人が共闘する流れになるのだろうが、案外その根っこは深かった。バトル終了後、複数のコンテナを挟んで対峙する2人のカットがとても印象的。また、ゼロワンが変身型なのに対し、バルカンは装着型という杉原監督の拘りも凝っていて、非常にいいバルカンお披露目回だったなと思う。

 

実は仮面ライダーシリーズにおいて主役と2号ライダーとの思想の対立というパターンはあまりない。もちろん、時に共闘し時に決別することは何度もあるし、天道と加賀美、戦兎と万丈のように真逆のキャラづけがなされることはある。しかし、根本的な正義感が対立することは稀なのである。最初は『鎧武』の紘汰と戒人で、鎧武の力を「これが俺の変身」と人生のターニングポイントとして位置付けた紘汰に対し、戒人は「これが俺の力」と、弱者が踏みにじられない世界を創るという自らの目的を達成するための手段として考えていた。この対立が深い溝を生み、最終決戦まで続くこととなる。次が『エグゼイド』の永夢と飛彩。患者の気持ちを優先させる永夢に対し、世界で一番のドクターになるため患者の感情は二の次の飛彩という構図だった。その後もまた違った価値観を持つ大我や貴利矢が現れ、結果的に飛彩が永夢の価値観に感化されていく。同じ高橋脚本であることを考えると、不破もそのうち態度が軟化するのではないかなと予想している。

 

不破に関しては今のところ、信念に対してはまっすぐな男だなという印象があるので、滅亡迅雷.netに怒りの矛先が向かえば或人の頼もしい戦友となるかもしれない。しかし、『エグゼイド』で飛彩を一時的に正宗側につけたこともある高橋脚本。後半ではまだまだ波乱があるのだろう。『エグゼイド』では1クールで貴利矢の死を非常にうまく演出していたが、『ゼロワン』ではおそらく年末にゼロワンとバルカンが互いに背中を託すような展開を持ってくるのではないかなと思う。

 

今回重要なキーワードとして現れたのがデイブレイク。『エグゼイド』でいうところのゼロ・デイのようなものだろうか。世間には爆発事故として処理されているが、実際に起きたのはヒューマギアの暴走。或人の父が暴走していなかったことを考えると、滅亡迅雷.netもしくはそれに準ずる存在が1体ずつ暴走させたか、或人の父にだけ特別な仕掛けが施されていたかのどちらかだろうか。その事故現場であるデイブレイクタウンには現在滅亡迅雷.netのアジトがある。まだ彼らによる犯行だとも明言されていないので、A.I.M.S.の言うように本当に飛電インテリジェンスが黒幕である可能性も否定はできない。

 

今回の怪人はクエネオスクースとエカルタデタの2種類。と書いているけれど正直この2種が一体なんなのか全く分からないので調べた。クエネオスクースは三畳紀に生息していた爬虫類で、エカルタデタは第三紀に生息していた有袋類だという。てっきりコウモリとサーベルタイガー的なものだと見た目から想像していたので驚き。まさかこんな形で絶滅種の知識を入れることになるとは。ただやはり今回の怪人は頭部を含めた上半身がモチーフである絶滅種を積極的に取り入れているのに対し、下半身や素体は全て同様なのが残念。ヒーロー側に金がかかって仕方がないのだろうが、せっかく絶滅種モチーフという斬新さを見せてくれているのだからもう少し頑張ってほしかった。これは毎週言うことになるかもしれない。

 

1つ気になったのは、或人やA.I.M.S.が使うプログライズキーと滅亡迅雷.netが使うゼツメライズキーの使用がほぼ同様であること。恐らくは作り手が同じという理由なのだろうが、そうなると現状では或人の祖父か滅辺りだろうか。飛電が作り上げた技術を滅亡迅雷.netが悪用という可能性はあるが、A.I.M.S.にまでこの技術が伝わっているのはどういった理由なのか。この辺りも徐々に明かされていくのだろう。ゼロワンが変身機構でバルカンが装着仕様なのも、何か物語的な仕掛けがあるのかもしれない。

 

今週も『エグゼイド』のようにスピーディーな展開に加え、二人の対立する価値観を作劇の中で浮き彫りにしていく見事な構成力。今のところは第1話から満点である。次回からはあらゆる職業とヒューマギアを絡めていく「お仕事編」が始まるという。AIが人間の負担を減らし、ゆくゆくは現在存在する職業のほとんどが機械化すると危惧されている時代。一体どういった視点でAIと職業を絡めていくのか楽しみなところ。しかも初っ端から寿司職人という一風変わったコンセプトなのが面白い。そして忘れてはならない、第3話では遂にシリーズ初の女性ライダー(テレビシリーズ初期から登場するのは初めて)、仮面ライダーバルキリーが登場。話題性は十分だが、今後物語の中でパワーアップ等の優遇はあるのだろうか。また、唯阿は女性ではあるが強気な面が強いのでアクションにも期待したい。

 

 

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