ウルトラマンタイガ 第11話~第13話 ざっくり感想

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放っておいたら3話分も話が進んでしまったので第11話~第13話までの感想をまとめて。

これまでの感想はこちらから。

 

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『ウルトラマンタイガ』第11話・第12話は、小林弘利脚本と辻本監督による前後編。パゴスとギマイラ、懐かしの怪獣が大暴れする1クール目のクライマックス。タイガが始まってもうそんなに経つのかと思うと感慨深い。「次の主役はタロウの息子」と報道されたのがつい昨日のことのように感じる。

 

1クール目クライマックスというと、近年では物語に一区切りつくこともあり、印象的な回が多い。『オーブ』はマガオロチ回、『ジード』はペダニウムゼットン回、『ルーブ』は愛染マコトとの決着などなど。作品の丁度折り返し地点にあたるため、宿敵と一旦決着が着くのが常になっている。しかし『タイガ』ではここに敢えて、既存の(しかも登場回数も少ない)怪獣を持ってきた。それがパゴスとギマイラである。パゴスは『ウルトラQ』で初登場し、テレビシリーズへの登場は今回が2回目。ギマイラは『80』に出てきた怪獣で、こちらもテレビシリーズは2度目の出演である。『タイガ』において主人公たちの宿敵といえばトレギアだが、前半の11話では彼の干渉は全くないまま終わってしまう。それでいて、ザ・怪獣といったフォルムの2体をドンと打ち出す真っ直ぐな姿勢に感動する。

 

ウルトラシリーズの見せ場といえばミニチュア特撮。それに関して今回、私的に非常に唸らされる場面があった。それはパゴスが地底から登場し、街がヒビ割れ陥没するシーン。上から俯瞰した風景に、土煙の中からゆっくりとパゴスが現れる。地底怪獣と言われる怪獣は数多くあれど、この登場シーンは後世に残る名シーンなのではないだろうか。リアルな質感と街の崩壊→地底から怪獣登場という恐ろしさを見事に演出してくれた。私はこれまで田口監督派だったのだが、辻本監督にも注意して鑑賞しようと思わせてくれた1シーンだった。その後、ギマイラと間違われて倒されてしまったパゴスがゆっくりと目を閉じて死んでいくシーンもなかなか。怪獣・怪人といえば爆殺というイメージが定着した昨今に、一匹の怪獣の死をここまで印象的に描く手腕に脱帽した。

 

後編の第12話では強力なギマイラが大暴れ。逆にこいつを倒した80の強さが際立ってしまう。中ボスにふさわしい活躍を見せてくれたギマイラ。戦えなくなったヒロユキに、魔法使いの少女が信じることの大切さを教えてくれるという展開もベタながらいい。ただ、「必死になれば魔法が使える」というフレーズは少しチープな感じも。タイガ再変身からのフォトンアース戦の流れはなかなか良かったし、途中で監視カメラ風の映像が挿入されるというカメラワークの工夫も面白かった。ただ、タイガはやたらとゲスト少女が多いので、その点で他の回との差別化はしてほしかったなと思う。

 

第13話は恒例の総集編。E.G.I.S.の面々がどのウルトラマンをマスコットキャラクターにするかと各々プレゼン。カナはタイガを、ホマレはフーマを、ピリカはタイタスを推薦し、それぞれのウルトラマンの活躍を振り返るという流れ。第12話まででは、トライスクワッドはあまりドラマに絡むことがなく、E.G.I.S.の面々のキャラクターを掘り下げてきた。そのため総集編でも各ウルトラマンの戦闘スタイルにしか言及出来ていなかったのは残念だが、E.G.I.S.のメンバーのキャラを立てつつ3人のウルトラマンを紹介していく流れは総集編としては良作。最後には霧崎がヒロユキに接触したりと、総集編ながら重要な回でもあった。少しだがキャラソンが聴けたのもよかった。

 

と、かなりざっくりだが第11話~第13話の感想。折り返し地点まで放送されたので、別記事で1クール分まとめて感想を書こうと思う。

 

 

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