ウルトラマンタイガ ざっくり感想 第10話

ウルトラ怪獣シリーズ 46 ナックル星人 グレイ(SD)

 

武居監督&柳井脚本の第10話は久々のヒロユキ主役回。ヒロユキが昔から仲良くしていた小田という男が実は好戦的なナックル星人だったという物語。小田を演じるのはナイトレイダーの隊長でお馴染み石橋保。さすがはベテラン、ゲストキャラクターながらウルトラマンに誇りを奪われ地球人に紛れて暮らす悲哀を見事に演じ切っていた。ファンの方なら、彼の語った過去が『帰ってきたウルトラマン』第38話・第39話の出来事もしくはそれに近いものであったと推測できるだろう。『ウルトラマンタイガ』はウルトラ6兄弟とは別の世界線であるため、『帰マン』との関連性を深く考察する必要はないかもしれない。ただ、当時のナックル星人の蛮行から考えるにこの回は不自然なため、やはりファンサービスと捉えるのが無難だろう。

 

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そして久々にウルトラマントレギアが登場。未だ目的が不明なまま数々の悪事を働いているが、その強さも相俟って登場する度にインパクトを残していく。今回は怪獣の攻撃からタイガを盾にするという悪役ムーブを披露。ここまでの強敵なのに初登場の『劇場版ウルトラマンルーブ』でウルトラマングルーブに敗北しているんだよな…と懐かしくもなる。このペースだとトレギアとの最終決戦はやはり最強フォーム登場か最終回辺りまでお預けだろうか。早いうちに共闘するだろうと予想していたので、ここまで悪役に徹しているのは意外だった。

 

そしてヒロユキである。第2話で子供の頃からの親友・チビスケをトレギアに殺され、次は仲良くしていた小田までもがトレギアに利用されてしまう。どれだけハードな人生なんだよお前は…。しかし、これでトレギアがヒロユキを潰そうとしている可能性も浮上してきた。その理由まではまだ分からないが、邪魔なトライスクワッドを排除するためかもしれない。ただ、トレギアは別にトライスクワッド達にご執心というわけでもないのが問題。単なる愉快犯なのか何か目的があるのか。背景が全く見えないが圧倒的な強さが魅力的という複雑なキャラクターだなと改めて痛感。

しかもヒロユキは仲良くしていた小田を自らの手で葬ることになる。本当にどこまでヒロユキを追い詰めれば気が済むんだこの作品は。ただ、2話のような怪獣絶対殺すマンのタイガとどうにかして元に戻そうとするヒロユキといった対立はなし。これを小田の気持ちを汲んであげたヒロユキの優しさととるか、脚本のキャラブレととるか。

 

ただ、1話完結の物語としてはどうもうまく感動まで持ち込んでくれなかったなという思いはある。かつて戦闘狂だったナックル星人がウルトラマンによって戦意を喪失し、その力を受け継ぐタイガ=ヒロユキと出会ったことで再び戦いの場に身を投じるという構図はよかったものの、物語の中でその気持ちの振れ幅や屈折した感情がしっかり語られず、小田とヒロユキの物語になってしまったのは残念。これならヒロユキと小田が顔見知りだった設定はなくてもよかったのでは。ただ、夕陽をバックに戦うタイガとナックル星人のカットはグッときた。やはりウルトラマンに夕陽は映えるよなあ。

 

哀しい話ではあるものの、メインストーリーはあまり動かなかった第10話。来週からは前半のクライマックスなので前後編だろうか。次回は魔法使いの女性が登場するらしい。ピリカと意気投合する女性、廃墟で踊る女性Youtuber、ホマレの過去を知る女性。なんだか不思議な女性が次々と現れる回が続いているがこれは偶然の一致だろうか。

来週は更新せず、再来週に2週間分まとめて書くかもしれません。

 

 

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