映画『パージ』ネタバレ感想・評価! 抑圧された感情が解き放たれる恐怖

    犯罪防止のため、年に1度だけ犯罪が許される12時間・パージが行われるという恐ろしい設定で現在映画3作とTVドラマまで作られている大人気シリーズ『パージ』。パージ(purge)とは、英語で一掃や粛清という意味を持つ単語だが、この映画では”浄化”という意味でも用いられている。今月には4作目にあた

『騎士竜戦隊リュウソウジャー』1クール目感想! つまらないのは脚本の大筋が弱い故だろうか?

    3月から放送が始まった『騎士竜戦隊リュウソウジャー』も、早いもので今日の放送により1クールが経過した。当初は一話ずつ感想を認めていたのだけれど、結局時間が取れず断念。だが、せっかく4話までは書いたのだからという思いもあって、1クール終了(12話まで)のタイミングで感想をまとめようと考えた。と

映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』ネタバレ感想! 評価など必要としない紛れもない傑作! 人類はただゴジラに平伏すのみ

    待ってました、この時を! ハリウッドが遂に素晴らしいゴジラ映画を作ってくれた。もう迷いはない。我々人類はただゴジラに平伏すのみ。何もかもが完璧。小さな問題なんていうのは、街を粉々にし人々を次々殺していく怪獣たちのバトルの前では全くの無意味。ただただ素晴らしい、それだけの映画だった。 しかし、

2019年映画『貞子』ネタバレ感想! 令和初のJホラー映画は怖い? つまらない? 原作『タイド』との関連なども徹底解説!

    1998年に『リング』が公開され、その後清水崇監督の『呪怨』シリーズと並んで、平成に君臨するホラー映画シリーズの二大巨頭となったリングシリーズ。『リング』、『らせん』、『リング2』、『リング0』、『貞子3D』、『貞子3D2』に続く7作目の本作『貞子』は令和初の貞子映画となる。シリーズのファン

TRIGGER新作、アニメ映画『プロメア』ネタバレ感想! 監督・脚本の黄金タッグと豪華声優陣による超王道ムービー!

    『天元突破グレンラガン』や『キルラキル』の今石監督・中島脚本タッグが送るTRIGGER新作は、前2作と異なり劇場アニメ。グレンラガンとキルラキルは、2クールとは思えない急展開や熱量が話題を呼び、今でも熱狂的なファンを持つが、今回の『プロメア』は2時間という制約がある。しかし、よくよく考えれば

映画『貞子』公開記念! 小説『リング』三部作を感想・ネタバレ付きで徹底解説!

来たる2019年5月24日、ついに映画『貞子』が公開される。監督は1作目の『リング』をはじめ、シリーズの多くに関わった中田秀夫。主演には池田エライザを迎え、鈴木浩司原作の『タイド』を映像化するという試み。といっても、『貞子3D』や『貞子3D2』と同様、原作の登場人物の名前だけをなぞって、物語は全くの

映画『コンフィデンスマンJP』ネタバレあらすじ&感想! 詐欺のスケールもグレードアップ!

    昨年放送された月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』。その劇場版が遂に公開された。今作は日中韓合同制作という映画ならではの大規模な試み。『リーガル・ハイ』や『デート』などを手掛ける人気脚本家・古沢良太がドラマ版に引き続き、脚本を担当。ダー子をはじめとするお馴染みのキャラクターたちが、香港を舞台

映画『拷問男』ネタバレ感想! 意外と手堅い社会派映画

    〇〇男というタイトルは昔から使い古されているし、海外のヒーローも〇〇マンというネーミングが多い。しかし、ここまで極端なタイトルはおそらく稀だろう。数々の拷問道具と強い赤色が目を引くジャケットの真ん中に堂々と躍る『拷問男』の三文字。どこか『ムカデ人間』のそれを思わせるこのパッケージからお察しの

アナベル人形も登場! 死霊館シリーズ最新作、映画『ラ・ヨローナ ~泣く女~』ネタバレ感想!

    てっきりジェームズ・ワン制作の一般ホラー映画かと思いきや、今やホラー映画界でトップレベルの人気を誇る死霊館シリーズの新作だった本作。確かにポスターなどにも『死霊館』のタイトルは書いてあるのだけれど、この書き方ではうまく伝わらないような気も。ただ、映画自体は構成も霊の外見も演出も音楽もすべてが

映画『ザ・トランスフォーム 地球外生命体』ネタバレ感想! 『バンブルビー』のパチモンどころかただのパッケージ詐欺

    『ザ・トランスフォーム 地球外生命体』というタイトルとパッケージに堂々と屹立する黄色いロボットから、おそらく多くの人が『トランスフォーマー』や少し前に公開した『バンブルビー』を連想するかと思う。というか、それを狙っての発売だろう。パッケージには「このロボット、人類の敵か? それとも、地球の救