『ウルトラマンタイガ』第9話 ざっくり感想

ウルトラマンタイガ DXウルトラマンタイガフォトンアースキーホルダー

前後編を終えて『ウルトラマンタイガ』もようやく第9話。第4話以来のホマレ先輩回で、彼の幼馴染だというマイコが現れる話。三浦有為子脚本&武井正能監督のタッグで描かれるホマレの決意の物語。

 

 

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新規の怪獣の活躍が楽しめるのはウルトラマンシリーズの醍醐味だが、今回登場するのは『ウルトラマンオーブ』である意味オーブを苦戦させたマガジャッパの原種、マジャッパである。新規怪獣の面白みとはまた異なり、マガジャッパとどう変えてくるかが見所。体色は赤が青に変化した程度だが、マガジャッパといえばやはりそのにおいが特徴。『ウルトラマンオーブ』第3話では、水の魔王獣であるマガジャッパが各地の水辺を転々としてしまったせいで、温泉や水道水が強烈なにおいを放つようになった。ジェッタが怪獣のいる危険な場所に敢えて飛び込み動画配信する意義を「自分の報道で助かる人がいるかもしれない」と言葉にするという何気に重要な回なのだが、水を臭くする怪獣というコミカルさがそのインパクトを上回ってしまう。そんなマガジャッパの原種が遂に登場。まずマジャッパっていう名前なのかと驚き、放送を観てマジャッパ自体は臭いわけじゃないのかと更に驚かされた。

 

それでも臭い&相手の体の自由を奪う毒成分の気体を放出し、基本的には強力な水流で攻撃するなど、やはり水&臭いの怪獣として申し分のない能力を披露してくれた。フォトンアース販促の餌食になってしまったのは残念だが、やはり魔王獣の原種が全て揃ったのは嬉しい。3年もかかったのかと思うと感慨深い。

 

 

ウルトラマンオーブ ウルトラ怪獣DX マガジャッパ

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肝心の物語はホマレの幼馴染が登場し、彼女がホマレの変化に言及する。第4話で彼が元ヤンであることは明かされていたが、そこに対し彼が「宇宙人であることを告白」して、E.G.I.Sの関係性をより深めていく。ただ、幼馴染のマイコまでもが超能力じみた力を持っていて、大切な婚約者にそれを隠さず話したという話のキモがかなり遅れて語られるので、若干戸惑う。まあ1話完結だし特に目くじらを立てるほどではないかな。後はホマレがこれまで正体を隠してたことの積み重ねが少なかったので、現時点では彼が正体をバラすことにあまり意味が伴ってないのも残念。「ホマレはホマレでしょ」という社長のセリフは、終盤でヒロユキがウルトラマンだと告げても出てきてくれるのだろうか。むしろホマレの秘密があっさり受け入れられてしまった分、終盤に来るであろう感動が薄れてしまった気もする。杞憂だといいが。

 

それにしてもホマレ先輩役の人がかなり可愛く見えてきてしまってしょうがない回だった。頼りになるのにどこかおちょくりたくなる理想の上司像。中国のアクション映画とかに強キャラで出てきそうな顔立ちと、甘い笑顔がとてもいい。ヒロユキ役の人が演技慣れていないせいか、まだ固い印象が残るので彼の笑顔に救われる。将来的にも活躍してほしい人材である。

 

ただ、この番組にはE.G.I.Sの面々にスポットを当てると自然とトライスクワッドの出番が少なくなるというジレンマがある。もちろん、逆も然り。ウルトラマンは絶対登場するし戦いで見せ場あるからまあいいっちゃいいのだけど、ここに来てやはり人格を持った複数ウルトラマンというやり方は2クールの物語としてちょっとバランス悪いのではと懸念も出てきた。あと今週は霧崎も登場せず。トレギア暗躍なしの任務という貴重な回だったようだ。

 

来週第10話『夕映えの戦士』がなんだか傑作のにおいがプンプンするのだが、ヒロユキ役の人もオススメしてるらしく、かなり期待値が高い。夕焼けでブラックキングでナックル星人だからね! 戦士を名乗る男に対して力の賢者が何を語るのか、見ものですよ。

 

 

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ウルトラマンタイガ ウルトラ怪獣シリーズ 110 ギマイラ

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