"2019"

幽霊を見る実験がエスカレートした先には…! 映画『EVIL エヴィル』評価・ネタバレ感想

パッケージからして明らかにハズレっぽい感じがクソ映画特攻隊としては外せなかった1作。大した邦題も与えられず率直に『EVIL』と名付けられた悲しき映画だが、これがなかなかよかった。死者と接触できるようになる薬を開発したアンドレ博士が、知人などを巻き込みある家を舞台に実験を行うという物語。実験の内容は死者を感知できるようになる程度のものだったはずが、いつの間にか死人が出る事態に陥ってしまう。出来としては悪くないしキャラクターもなかなか凝っている作品なのだが、何せブーストがかかるのが遅い。面白くなった頃にはもう飽きてしまっているという惜しい作品だ。 アンドレ博士は過去に謎の存在に子どもを連れ去られた…

愛する彼が殺人鬼だった系映画『ドント・リサーチ 恐るべき素顔』評価・ネタバレ感想!

『ドント・ブリーズ』以降乱立する「~してはいけない系映画」の最新作。と言っても邦題がにドントがついているだけで、『ドント・ブリーズ』とはもちろん何の関係もないし、ホラーというよりサスペンス色が強い作品でもある。今回は「調べてはいけない」という設定だが、これを「ドント・リサーチ」と言ってしまえるなら世の中に『ドント・リサーチ』が大量発生することになるぞというくらい物語に新鮮味はない。設定やテンポよりも芸術性を重視したスペイン映画で、BGMもなく明るみに出てくる真実に背筋が凍るタイプの映画だ。 ドント・ブリーズ (字幕版) 発売日: 2017/03/22 メディア: Prime Video この商…

エナジードリンクで人々が凶暴化! 映画『Z Bull ゼット・ブル』評価・ネタバレ感想!

特殊なエナジードリンク「ゾルト」を飲んだ社員たちが次々と凶暴化し、殺し合いが始まるという物語に「Z Bull」という見事な邦題がついた怪作。ちなみに原題は『OFFICE UPRISING』で、エナジードリンクについては触れられていないし、そもそもゾンビ映画でもない。凶暴化した人々は怒りを増幅させられたような描写にとどまり、意識を失うでもなくただ理性が欠けてしまうのだ。そんな邦題がついていることからも分かるように、この映画は超がつくほどのB級バカ映画。社員全員が凶暴化した会社に閉じ込められるというパニックが軽快なテンポで描かれており、いろんな意味で爽快感がある。 本作の目玉となるのがやはりエナジ…

映画『ワイルド・スピード スーパーコンボ』評価・ネタバレ感想! ワイスピから飛び出したハゲ2人の戦い。

思えば遠くまで来たものである。強盗団に潜入したFBIがいつのまにかそのリーダーに友情を感じてしまう第1作『ワイルド・スピード』公開当時、誰がこんな物語を予想しただろうか。リーダーのドムと元FBIのブライアンの友情はその後も続き、仲間と共に数々のミッションに挑んできた。ブライアンを演じるポール・ウォーカーが亡くなってシリーズ離脱を余儀なくされたが、それでも魅力的なキャラクターを生み出してスピンオフまで作ってしまうのがワイスピなのである。しかも一流アクション俳優のジェイソン・ステイサムと特徴的な筋肉と愛くるしさで人々を虜にするドウェイン・ジョンソンのタッグ映画だというのだから凄まじい。ワイスピなど…

『ウルトラマンタイガ』第3話・第4話 ざっくり感想

奇しくも『シン・ウルトラマン』の発表と重なってしまったが、『ウルトラマンタイガ』の感想第2弾である。今回は3話と4話に関して。 第3話にしてタイガの生き別れた仲間、ウルトラマンタイタスが登場。この回はなんと言っても「タイタスさん…!!」の一言に尽きる。後半まで出てこないくせに圧倒的な力技で話題を掻っ攫ってしまうタイタス。ヒロユキの幼い頃の友達がトレギアに殺された次の回なのに。悪人に大切な人を奪われた男が怪獣となり復讐を目論む哀しい話なのに。そのマッシブな体つきが全てを持っていってしまう。ずるいぞ、タイタス。 元々ウルトラマンシリーズでパワー系と言えば、主役ウルトラマンの派生フォームとして登場す…

初心者におすすめな平成ライダー映画ランキングベスト10! 平成ライダーを知らない人でも楽しめる映画たち

先日公開された『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』で、平成仮面ライダーの映画が全て世に出たことになる。『劇場版ジオウ』の公開は令和だが、ジオウ自体が平成ライダーとしてカウントされているので平成ライダー映画の扱いとしておきたい。 20作ある平成ライダーだが、映画は2作目のアギトから始まっている。2001年の『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』から始まり、当初は夏の恒例行事だったはずが、いつしか春にも冬にも公開されるようになり、その数は40作以上。常に挑戦を続けて存続してきた平成ライダーは、映画においても果敢に新たな境地へと進んできた。最強フォームがテレビに先…

映画『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ! 恐竜パニック!』評価・ネタバレ感想! 悪役:佐野史郎の凄味

同時上映の『仮面ライダージオウ』が平成という時代を締めくくったのとは対照的に、『リュウソウジャー』は令和最初の劇場版として、良くも悪くも非常に堅実な作りだったように思う。例年の戦隊映画の基本フォーマットに乗せながらその戦隊らしさをスクリーンで堪能できる。尺が30分ほどしかないためできることは限られるが、だからこそスピード感に溢れ、時には倍の尺を持つ仮面ライダー映画をも上回る内容になっている、私にとってスーパー戦隊の映画はそんなイメージだ。しかし、リュウソウジャーにおいては「リュウソウジャーらしさ」というのが難点で、というのもリュウソウジャーは他の戦隊に比べてキャラクターの個性がなく、面白味が出…

映画『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』評価・ネタバレ感想! 衝撃の真実とレジェンド、そして平成が終わる…

2000年に始まった『クウガ』から連なる平成仮面ライダーの歴史が遂に終わる。要は元号が令和に変わることで令和ライダーにバトンが渡されるという話なのだが、平成の名を冠し常に歴史の最先端を走り続けたシリーズが一旦幕を閉じるというのはファンにとっては衝撃的な出来事なのである。奇しくも記念すべき平成仮面ライダー20作目の『ジオウ』がそのフィナーレを飾ることとなり、「平成ライダーの集大成」は避けられなくなった。過去作のキャストをレジェンドとして出演させ、主人公の常盤ソウゴがその力を受け継いでいく。最高最善の王様を目指す彼が19人全てのライダーの歴史を受け継いだ先に待つものとは…。『ジオウの本当の最終回』…

『君の名は。』がイマイチだった人間の『天気の子』評価・ネタバレ感想 ヱヴァや響鬼との類似性

新海監督の最新作だし話題性もすごいしとりあえず観に行くか~と軽い気持ちで劇場に行ったら号泣してしまった。大洪水。『君の名は。』には正直モヤモヤした部分も多くて絶賛されている風潮に嫌気が差していたのだが、この『天気の子』には完全に泣かされた。『君の名は。』がヒットした要因を見つめ直して法則化し、忠実になぞりながら新たな物語が紡がれるのは、既視感と斬新さの見事なハイブリッドでどこか心地よくもある。いやあもうとにかく素晴らしくて素晴らしくて。今年ナンバーワンかもしれない。 小説 天気の子 (角川文庫) 作者: 新海誠 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2019/07/18 メディア: …

映画『ワイルド・ストーム』評価・ネタバレ感想! 適度に楽しめるちょうどいいB級ディザスター映画

災害を題材にした俗にディザスター映画と言われるジャンルがある。主にB級映画扱いされることが多いが、その内容はまちまちだ。この『ワイルド・ストーム』を監督したのはロブ・コーエン。今やハリウッドの大人気シリーズとなった『ワイルド・スピード』の第一作の監督。なるほど、邦題の「ワイルド」はそこからかと納得した。要は21世紀最大のハリケーンに乗じて6億ドル強奪を目論む強盗集団と、偶然居合わせたある兄弟の戦いを描いた単純な物語なのだが、何故だかすごく面白い。VFXの迫力、ハリケーンが迫る緊迫感、気象学の博士という肩書を活かした主人公の戦闘スタイル。特筆してとんでもない描写があるわけではないが、とにかくバラ…