幽霊を見る実験がエスカレートした先には…! 映画『EVIL エヴィル』評価・ネタバレ感想

  パッケージからして明らかにハズレっぽい感じがクソ映画特攻隊としては外せなかった1作。大した邦題も与えられず率直に『EVIL』と名付けられた悲しき映画だが、これがなかなかよかった。死者と接触できるようになる薬を開発したアンドレ博士が、知人などを巻き込みある家を舞台に実験を行うという物語。実験の内容

愛する彼が殺人鬼だった系映画『ドント・リサーチ 恐るべき素顔』評価・ネタバレ感想!

    『ドント・ブリーズ』以降乱立する「~してはいけない系映画」の最新作。と言っても邦題がにドントがついているだけで、『ドント・ブリーズ』とはもちろん何の関係もないし、ホラーというよりサスペンス色が強い作品でもある。今回は「調べてはいけない」という設定だが、これを「ドント・リサーチ」と言ってしまえ

エナジードリンクで人々が凶暴化! 映画『Z Bull ゼット・ブル』評価・ネタバレ感想!

  特殊なエナジードリンク「ゾルト」を飲んだ社員たちが次々と凶暴化し、殺し合いが始まるという物語に「Z Bull」という見事な邦題がついた怪作。ちなみに原題は『OFFICE UPRISING』で、エナジードリンクについては触れられていないし、そもそもゾンビ映画でもない。凶暴化した人々は怒りを増幅させ

映画『ワイルド・スピード スーパーコンボ』評価・ネタバレ感想! ワイスピから飛び出したハゲ2人の戦い。

      思えば遠くまで来たものである。強盗団に潜入したFBIがいつのまにかそのリーダーに友情を感じてしまう第1作『ワイルド・スピード』公開当時、誰がこんな物語を予想しただろうか。リーダーのドムと元FBIのブライアンの友情はその後も続き、仲間と共に数々のミッションに挑んできた。ブライアンを演じるポ

『ウルトラマンタイガ』第3話・第4話 ざっくり感想

    奇しくも『シン・ウルトラマン』の発表と重なってしまったが、『ウルトラマンタイガ』の感想第2弾である。今回は3話と4話に関して。     第3話にしてタイガの生き別れた仲間、ウルトラマンタイタスが登場。この回はなんと言っても「タイタスさん…!!」の一言に尽きる。後半まで出てこないくせに圧倒的な

初心者におすすめな平成ライダー映画ランキングベスト10! 平成ライダーを知らない人でも楽しめる映画たち

  先日公開された『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』で、平成仮面ライダーの映画が全て世に出たことになる。『劇場版ジオウ』の公開は令和だが、ジオウ自体が平成ライダーとしてカウントされているので平成ライダー映画の扱いとしておきたい。 20作ある平成ライダーだが、映画は2作目のアギ

映画『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ! 恐竜パニック!』評価・ネタバレ感想! 悪役:佐野史郎の凄味

同時上映の『仮面ライダージオウ』が平成という時代を締めくくったのとは対照的に、『リュウソウジャー』は令和最初の劇場版として、良くも悪くも非常に堅実な作りだったように思う。例年の戦隊映画の基本フォーマットに乗せながらその戦隊らしさをスクリーンで堪能できる。尺が30分ほどしかないためできることは限られる

映画『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』評価・ネタバレ感想! 衝撃の真実とレジェンド、そして平成が終わる…

  2000年に始まった『クウガ』から連なる平成仮面ライダーの歴史が遂に終わる。要は元号が令和に変わることで令和ライダーにバトンが渡されるという話なのだが、平成の名を冠し常に歴史の最先端を走り続けたシリーズが一旦幕を閉じるというのはファンにとっては衝撃的な出来事なのである。奇しくも記念すべき平成仮面

『君の名は。』がイマイチだった人間の『天気の子』評価・ネタバレ感想 ヱヴァや響鬼との類似性

  新海監督の最新作だし話題性もすごいしとりあえず観に行くか~と軽い気持ちで劇場に行ったら号泣してしまった。大洪水。『君の名は。』には正直モヤモヤした部分も多くて絶賛されている風潮に嫌気が差していたのだが、この『天気の子』には完全に泣かされた。『君の名は。』がヒットした要因を見つめ直して法則化し、忠

映画『ワイルド・ストーム』評価・ネタバレ感想! 適度に楽しめるちょうどいいB級ディザスター映画

  災害を題材にした俗にディザスター映画と言われるジャンルがある。主にB級映画扱いされることが多いが、その内容はまちまちだ。この『ワイルド・ストーム』を監督したのはロブ・コーエン。今やハリウッドの大人気シリーズとなった『ワイルド・スピード』の第一作の監督。なるほど、邦題の「ワイルド」はそこからかと納