実写化としてどうだったか? 映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』評価・ネタバレ感想!

ヤングジャンプで連載中の人気漫画『かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』が遂に実写映画化である。冬にテレビアニメが放送されたばかりで、正にノリにのってると言えるだろう。しかも大人気のKing&Princeの平野紫耀と橋本環奈のW主演。その他にもティーンに人気のある若手俳優を据え、ヒットさせる気満々である。だが、問題なのはこの作品が恋愛よりもコメディの要素が強いということ。そもそも青年誌の連載作品なので、かなりオタク向けの展開が繰り広げられるのである。しかし、やはりというべきか予告では一風変わった恋愛ものとして宣伝され、まるで少女漫画原作かのような顔をしている。そう、頭脳戦は既に始まっ…

仮面ライダービルドが遂に完結! 『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』評価・ネタバレ感想!

2017年9月から始まった『仮面ライダービルド』の物語も遂に完結だろう。戦兎がエボルトを倒すために新世界を創造した後の物語『ビルド NEW WORLD』の2作目、『仮面ライダーグリス』はタイトルの通り、西都出身の農民でドルヲタの猿渡一海=仮面ライダーグリスが主役である。私は『仮面ライダービルド』という作品にあまりいい印象を抱いていないのだが、その辺りは『Be The One』や『仮面ライダークローズ』の記事でも書いたので割愛。ただ、グリスというキャラクターに関しては一通りここで書いておこうと思う。 www.meerkatinspace.com www.meerkatinspace.com 東都…

容姿を笑われた男の報復劇 映画『ラバーボーイ』評価・ネタバレ感想!

ジェイソンやレザーフェイスなど、海外のホラー映画には特徴的なマスクを被った殺人鬼が数多く登場する。本作に登場する殺人鬼も、例のごとくマスクを被り、次々と女性を殺害していく。パッケージにドンと配置されているマスクは出てこないので注意。しかし、本編で被っているマスクの絶妙な無表情の方が恐怖を掻き立てるかもしれない。基本的にはチープなホラー・スラッシャー系映画なのだが、これがなかなか面白い。ポルノサイトで私生活の全てを監視されている女性たちが、ある男の怒りを買ったことで殺されていくというなかなか現代的なストーリー。 原題は『GIRL HOUSE』で、無論主人公の女性カイリー達が暮らすポルノサイト運営…

永遠に救われない男の最後の選択とは… 映画『復讐の十字架』評価・ネタバレ感想!

『復讐の十字架』というかなり抽象的でパッとしない邦題だが、映画を観るとこの重苦しさが腑に落ちる。『ロード・オブ・ザ・リング』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』で有名なオーランド・ブルームを主演に据え、彼の端正な顔立ちと演技力を凝縮したような1作。ジャケットではオーランド・ブルームが巨大な十字架を担いでいるが、因縁の相手と戦うための武器ではない。あくまで比喩である。 キリスト教において十字架とはキリストへの敬意を示すものであり、最も重要な宗教的象徴。この映画の主役、オーランド・ブルーム演じるマルキーは解体作業員として町の教会を取り壊している。それだけでなく、この映画においてキリスト教は非常に強い…

一体どこがワイルドなのか。映画『ワイルド・レース』評価・ネタバレ感想!

ワイルド(wild)とは、英語で野生・野蛮・乱暴などの意味を持つ言葉であるが、日本では全身をデニムでコーディネートした1人の芸人によって、半ば揶揄するような意味合いも含まれてしまった。しかし、アクション映画を頻繁に鑑賞する人にとっては、更にもう一つの意味を持つ言葉である。そう、我々にとってワイルドから車やレースを連想するのは非常に容易い作業なのだ。それもこれも、『ワイルド・スピード』シリーズのおかげである。 犯罪者集団のボスとそこに潜入したFBI捜査官がカーレースを通じて交流を深めるうちにいつしか無二の親友になっていく…という1作目からアクションがどんどん飛躍して直近のスピンオフではサイボーグ…

『仮面ライダーゼロワン』 第1話「オレが社長で仮面ライダー」 評価・感想

待望の令和仮面ライダーシリーズの幕開けである。先週ようやく平成が終わり、2019年9月1日、遂に令和がスタートした(ニチアサ界隈のみ平成に取り残されていた)。記念すべき令和最初の仮面ライダーはゼロワン。0と1の世界を駆け巡る、コンピュータ関連の物語、01で令和というダブルミーニングなどなど、名前だけでいろいろと考察できるせいで商標登録の時点で話題になっていた。いざ解禁されたビジュアルは正に異形。近年の仮面ライダーにはなかった"気持ち悪さ"を前面に押し出しつつも、黒い素体と蛍光色でインパクトは抜群。その上、虫モチーフであることが一目でわかる見事なデザイン。でもあんな色の虫が家に出たら即殺すなあと…

『ウルトラマンタイガ』第9話 ざっくり感想

前後編を終えて『ウルトラマンタイガ』もようやく第9話。第4話以来のホマレ先輩回で、彼の幼馴染だというマイコが現れる話。三浦有為子脚本&武井正能監督のタッグで描かれるホマレの決意の物語。 www.meerkatinspace.com 新規の怪獣の活躍が楽しめるのはウルトラマンシリーズの醍醐味だが、今回登場するのは『ウルトラマンオーブ』である意味オーブを苦戦させたマガジャッパの原種、マジャッパである。新規怪獣の面白みとはまた異なり、マガジャッパとどう変えてくるかが見所。体色は赤が青に変化した程度だが、マガジャッパといえばやはりそのにおいが特徴。『ウルトラマンオーブ』第3話では、水の魔王獣であるマガ…

コメディというにはあまりにもチープでつまらない 映画『引っ越し大名!』評価・ネタバレ感想!

突如国替えを命じられた姫路藩は、書庫にこもって本を読んでばかりいる片桐春之介を引越奉行に任命。無理難題を押し付けられた彼が仲間の助けを得て奮闘するというコメディ映画。あらすじだけ聞くとどうしても『超高速! 参勤交代』を連想してしまうのだが、調べてみるとなんと原作者が同じらしい。それはそれで心配になるが、私は『超高速!』を観ていないので、内容がカブっていたところで気にせず鑑賞することができた。時代劇もあまり観ないし、歴史にも疎い。未知のジャンルでもあるため、ある程度は楽しく観られるだろうと期待していたのだが、結果はかなり退屈。コメディなのにスピード感が全然足りず、スベりそうになるとガヤの笑い声で…

映画『この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説』評価・ネタバレ感想! いつもと変わらぬ『このすば』

RPGを題材にした転生異世界ファンタジーものが横行するラノベ・アニメ業界で、他の作品とは明らかに異なるアプローチで見事大成功を収めた『この素晴らしい世界に祝福を!』(通称:このすば)。ファンタジーや転生ものの王道を逆手に取り、個性豊かなズレた面々が激しく調子に乗ることでトラブルを巻き起こす。昭和のコント番組のようなコテコテ感がクセになる、異世界コメディという稀有なジャンルなのである。トラックに轢かれそうになった女の子を救って命を落としたかと思いきや実は救う必要はなかった上に自身はトラクターに轢かれて死んだカズマ。異世界への転生にあたり、何か一つを持っていけると説明された彼は、速攻で女神のアクア…

【総括】『仮面ライダージオウ』評価・感想! ありがとう平成仮面ライダー

平成が終わった日というと、世間では2019年4月30日の印象が強いかと思うが、私を含めたある界隈の人々にとっては8月25日こそが平成の終わりだったりする。そう、2000年から続いた平成仮面ライダーが遂にその幕を閉じたのだ。令和への移行に伴う半ば強制的な終了とはいえ、幼少期にクウガ、アギト、龍騎を観てそのままズルズルと平成ライダーを観続けてしまった私にとっても、かなり衝撃的な出来事である。 そして、平成仮面ライダーのラストを飾ったのが『仮面ライダージオウ』。ストレートに「ライダー」と刻まれた顔面、オリジナルキャストの出演、ディケイド以来10作ぶりの白倉プロデューサーのテレビ復帰。放送前から恐ろし…