無料の映画サイトは違法?安全に楽しむ方法とは?

無料の映画サイトは違法?安全に楽しむ方法とは?

話題の庵野秀明監督「シン・」シリーズ4作品など、昔は新作の公開日が待ち遠しかった映画も、スマホ1つあれば時間や場所問わず見ることが出来るになりました。様々なサブスクリプションサービス、お気に入りの映画を一本だけレンタル・購入することなんかも出来ますよね。

そんな中で、どうしてもその映画が安く見たいあまり、完全無料で映画をダウンロードできるサイトを見つけ出し、利用した経験はありませんか?また、いつも無料で映画をダウンロードしていたサイトが、ある日突然なくなっていたり・・・。

それって、違法サイトかもしれません。そこで今回は、映画をお持ちのスマホやPCで正しく楽しむために、映画サイトの仕組みや、そこに潜む違法性や危険性についての知識をご紹介します。

無料の映画サイト、合法と違法の違いは?

実際に多くの映画好きな方は一度は聞いたことはあるであろう、

  • Gyao映画
  • YouTube映画

その他にも、合法かつ無料で映画を見ることが出来るサイトはいくつかあります。でも皆さんこう思ったこと、あるんじゃないでしょうか。

「なんで無料で映画が見れるんだろう?」

違法サイトの利用は何で危険性があるの?」

この疑問については、まず映画という作品がもつ「著作権」から理解する必要があります。

著作権とは

映画には、著作権というものが存在します。cを〇で囲ったマークを、皆さん一度は見たことがあるでしょう。あれは著作権を意味しています。著作権とは、何かしらを創作するのと同時に発生する権利で、作成した人にその権利が帰属します。たまに「特許」と混同して理解している場合もありますが、著作権は創作物そのものに対する権利なので、どこかに許可申請を出したりしなくても、例えばあなたが今この瞬間何かの絵を書いたら、その瞬間から発生する権利です。

そして、その絵を利用して何かをする権利は、書いたあなた自身が所有しており、もし他の誰か(第三者)が勝手にあなたの絵を使って、SNSで拡散したり利益を得ようとすれば、あなたはそれを排除する権利があります。これが著作権です。

映画無料ダウンロードサイトの違法性

違法映画無料ダウンロードサイトが違法性をはらむ理由は、この著作権を無視して著作者の同意を得ることなく、映画を配信している点です。ここで皆さんは「あれ?でも無料なんだから収入を得てないし、いいんじゃないの?」と思うかも知れません。

ここで覚えておいていただきたいのは、「たとえ金銭収受が発生していないとしても、著作者本人の同意を得ずに作品を他人に譲渡する行為」自体に違法の可能性が含まれているという点です。自身のSNSに、新聞やテレビ番組の写真を撮ってアップする行為が最近問題になっているのも、こういった背景があるからなんですね。

なぜ合法の無料映画サイトが存在するのか

合法の無料映画サイトは、著作者から権利を得て、動画を『購入』して配信しているんです。では、その映画を購入する資金はどうやって得ているのでしょうか?少し前に流行ったアフィリエイトと同じで、サイトのいたるところにリンクが張ってあったり、映画を見ている最中に広告が流れたりするを見たことがあるかと思います。つまり、広告塔としてリンク先の会社から利益を得て、そこで利益を生み出すという仕組みになっているんですね。だから我々が直接お金を払わなくても、無料かつ合法で映画を配信することが出来るんです。

違法サイトの危険性

さて、ここまで無料映画サイトの仕組みが一通り理解できたと思いますので、次は違法サイトの危険性について見ていきましょう。

①フィッシング詐欺

サイトを利用する際に「サインインしてください」、と聞かれて名前や電話番号を登録することに抵抗がなくなってきている昨今。でもちょっと待ってください、その情報って本当にちゃんと管理されていますか?

無料で映画を見たい一心でいつのまにか個人情報を登録してみたものの、よく見たらどこにも個人情報の取扱いについての記載がない、あれ、気づいたら知らないサイトに飛ばされて・・・なんてことがあるかもしれません。

また、個人情報を登録していなくても、違法サイトで「いろんなリンクをぐるぐる回っていつまでたっても見たい動画のページに辿り着けない!」なんて経験はないですか?もしかしたら、そのサイトに滞在している間にあなたの大事な情報が抜き取られているかもしれません。

こういった個人の情報をインターネットを経由してだまし取る行為を「フィッシング詐欺」といいます。映画を無料で見られる、という謳い文句で人々をサイトへ誘導し、個人情報を得る行為です。個人情報を高く個人や企業に売って利益を得る、なんて話もあるので、違法かどうかの判断基準として、個人情報の扱いに関しては最新の注意を払ってください。

②ウィルス感染

違法サイトの危険性の中で次に多いのが、「ウィルス感染」です。「違法サイトの中で映画をダウンロードしようと思ってクリックしたら、なんか違うものも一緒にダウンロードされている、なんだろう」と思って開いたらウィルスだった、なんてことが多々あります。

ウィルス感染もフィッシング詐欺と同様、皆さんの大切な個人情報、クレジットカード情報やPCに入っている友人知人の連絡先まで抜き取られる、なんてこともあります。ウイルス対策ソフトを入れておくのはもちろんですが、そもそもそんな危険性のある選択肢を選ばずとも、最近の映画サービスは安くで見れるので、ご自身の安心感も含めてそちらをおすすめします。

③法律違反の可能性

振り返りになりますが、著作者の許可を得ることなく第三者がその著作物を利用することは根本的に法を犯している可能性があります。中には、少しマイナーなサイトでしっかり運営しているサイトもあるかもしれませんが、合法かどうかの判断なんかぱっと見ではわからないですよね。

違法サイトで違法にアップロードされたタイトルを見ることで検挙される可能性は極めて少ないですが、これからも長く、良い映画を見たいと思う方は、サブスクやGyaO、Youtubeなど信頼性の高いサービスを利用してぜひ楽しんでください。

まとめ

出来る限り安く、自分のスマホやPCから大好きな映画タイトルを楽しみたいと、インターネットで無料サイトを必死に探す方もいらっしゃると思います。しかし、無料の中にはいくつかの違法サイトがわかりにくく混在しており、その危険性については本記事でご理解いただけたと思います。

今の時代、誰でも気軽にインターネットに接続できる機会ですので、ご家族やご友人でも違法サイトを使用している危険性があると感じた際には、ぜひご自身の知識を共有してあげてください。著作権について正しい知識を得て、フィッシング詐欺やウィルス感染といった身近に起こる危険性を考え、安全に映画をお楽しみください。