映画『デッドリー・ゲーム』ネタバレ感想! 救いようのないクソ映画

 

デッドリー・ゲーム(字幕版)

 

 

いわゆる殺人ゲームもの。9人の若者たちが「殺人者ゲーム」というゲームで遊ぼうとしたところ、なんと本当に犠牲者が出てしまったというまあバカな映画です。『13日の金曜日』などを想起させるタイプですね。ただ、私かなり戸惑っております。ここまでありきたりで何も感じないデスゲームものがあっていいのか。そして、パッケージにいるピエロは一体何者なのか(映画に出てこなかった)。レンタル代数百円すら惜しくなるほどの紛うことなきクソ映画。微妙。ザ・微妙。

 

最初に9人の状況説明がなされます。彼らはちょうど高校を卒業したところで、ハーバード大学合格勢がほとんど。しかし、頭がいいというわけではなくコネだったりと入り方は様々。ハーバード補欠組もいる。一人だけ大人が混じっているらしい。中には日本人のカップルも。そこで一人がゲームをすると言い出したものの、それが殺人ゲームなわけです。くじで殺人鬼を一人決め、一人ずつ殺していく。殺された相手はそこに倒れ、遺体を見つけたメンバーは「死体よ!」と大声で叫ぶ。そうして最後まで殺人鬼の正体が知られなければ殺人鬼側の勝ち。正体がバレてしまうと他のメンバーの勝ちというゲーム。他に言いようもあるだろうになんという不吉なゲーム。既に嫌な予感しかしません。

 

案の定ゲーム開始数分で3人が殺されます。殺されるというのはゲーム上ではなく、本当に死んだという意味です。いきなり6人に減るメンバー。正直日本人以外はほとんど印象に残らないキャラクターだったのですが、その日本人が速攻で殺されてしまうのでさあ困った。もはや名前も覚えておらず顔もよくわかっていないので、一人一人死ぬたびに「あー、この人生きてたのか」と確認作業が入ります。というのも人物背景が全くなってないんですね、この映画。一人一人のキャラクターも薄いし、人物の関係性も薄っぺらい。一人ずつ本当に死んでいくというスリルだけがこの映画を成り立たせています。しかしそれも歪なバランス。殺し方もイマイチだし誰が死のうと正直こちらはどうでもいい。

 

となると、問題は自然と一点に絞られます。

「なぜ彼らは殺されねばならないのか?」

一人また一人と殺され容疑者が消えていく中で、生き残った二人は一人だけ学生ではなかった男を殺人犯だと断定します。主人公かつファイナル・ガール(こういったホラー映画で最後に生き残った女性のことを俗にこう表現します)の女性が殺人鬼に襲われた時に相手にけがを負わせたことを思い出したのです。そして、その男にはそれに該当する大きな傷があった。彼を怪しんだ二人は車の中で彼を絞め殺す。これですべてが終わった……かのように思えました。

 

なんと、犯人は別にいたのです。なんとなどと言ってしまいましたが、別に驚いたわけではありません。見え見えのミスリードでした。殺されてしまった彼が不憫でなりません。真犯人は、ハーバード大学に補欠合格したイケメン風の男。

で、この犯人の動機が発表されます。「なんでお前らがハーバード合格なんだよ!」 

非常にあっけない動機でした。要するに自分が受験に失敗した腹いせというわけです。正直こちらとしては「え、そんなこと?」と思いましたが彼にとっては人生の分岐点となるほどの重大なことだったのでしょう。いやでもだからってこんなに大量に殺しますかね……。これならまだサイコパスとかの方が納得いったような。

 

殺人シーンも見所がなく、キャラクターにも魅力がなく、殺人の動機にも説得力がない。もうこの映画をどう紹介していいか分かりません。これだけの人数が殺されれば少しくらい「おっ!」と目を引く殺人シーンがあってもいいような気もしますがそれもなし。というか、ポスターのピエロは一体誰なんだ。いろいろ欠陥だらけで救いようのない映画でした。おそらく数日後には観たことすら忘れてしまっているでしょう……。

 

 

 

 

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