大人気女優の広瀬すずさんが、主演を務めた『クジャクのダンス、誰が見た?』というTBS系の金曜ドラマをご存知でしょうか?大人気のサスペンスドラマで毎回次の展開が気になるドラマでした。原作は浅見理都さんによる漫画ですが、ドラマ開始時点で完結していなかったこともあり、先の展開が読めないこととドラマのタイトルの意味にも注目が集まるドラマでした。そんなクジャクのダンス誰が見たのネタバレや犯人について詳しく解説していきます!
『クジャクのダンス誰が見た』あらすじ
このドラマは、大学生の心麦(こむぎ)が父である春生(はるお)と過ごしたクリスマスイヴの日から始まっていきます。その日、父である春生が何者かによって殺害されてしまいます。心麦には父からの手紙が残されており、自分を殺害した犯人がこの中にいる名前の誰かであればその犯人は冤罪であるという内容でした。父の手紙の通り、犯人として捕まった容疑者の名前が、手紙の中にある人物であり、父の死の真相を知るべく心麦は父の手紙にあった弁護士を訪ねます。その後の事件の展開などについて詳しくご説明していきます。
東賀山事件の概要
かつて春生が担当した「東賀山事件」は、22年前に一家惨殺事件として未解決のまま時効を迎えていました。東賀山事件とは、林川一家6人が殺害されたという悲劇的な事件で、唯一生き残ったのは生後半年の次女だけでした。その唯一の生き残りが幼い未娘・林川歌(はやしかわうた)であることが後に判明します。
心麦の正体
心麦は、山下家の本当の娘ではないという疑惑が浮上していきます。そのことから東賀山事件の生き残りであるのではないかという疑惑も同時に浮かんできました。心麦の本当の正体と東賀山事件との関連性が気になります。
警察への疑惑
心麦には、幼い頃から親しい家族がいます。父の山下春生の仕事仲間である赤沢正とその家族です。赤沢家はいかにも怪しい行動をしているため一話から多くの視聴者が疑惑を持っていました。
『クジャクのダンス誰が見た』のタイトルの意味は?
そもそもクジャクのダンス誰が見た?というタイトルですが、いったいどういった意味があるのでしょうか?その意味は、心麦の父である山下春生が語った話から来ています。作中で春生は「誰も見ていない=証拠がない」でも真実は消えない。つまり「見えないところで罪が行われていた」という暗示を示しています。クジャクが羽を広げる行為を「自分をさらけ出す=生きている証拠」とし抽象的に描いています。そのダンスを「誰が見た?」という問いかけは「本当の自分を理解してくれる人はいるのか」という孤独と希望のテーマを浮き彫りにしています。
クジャクのダンス誰が見た?のネタバレ
ここからは最終話に続くクジャクのダンス誰が見たネタバレを含みます。
まず心麦に宛てられた手紙ですが、山下春生が心麦を信じて書いたもので間違いはありませんでした。その手紙の内容から事件の真相や、真犯人についてすべての謎が解き明かされるきっかけとなりました。
謎のカラビナ男の正体
作中では正体不明の「カラビナ男」がいました。カラビナ男とは、第3話から登場したカラビナ付のリュックを持つ謎の男のことです。この男は重要なシーンで後ろ姿や声の出演があり、正体について多くの視聴者が考察していました。そのカラビナ男の正体とは、阿南検事の実の父であり、真犯人とは別でしたが、山下春生から手紙を預かったおでん屋台の店主である染田を殺害した犯人でした。
東賀山事件の真相
そもそも東賀山事件の真相についてですが、林川一家を惨殺したと有罪になった犯人は冤罪でした。林川一家を惨殺したとされた犯人は当時林川家の庭師である遠藤力郎が捕まっています。しかし、東賀山事件の真相は林川一家の家族を巻き込んだ無理心中でした。林川家の嫁である里子が夫の不倫に耐えかねて家族を巻き込んで無理心中を図りました。彼女は、義理の両親と実の子供たちを手にかけて、その後、夫・安成とももみ合いの末に死亡してしまいます。安成は林川一家の名誉を守るためにこの事件を他殺として偽装します。この偽装によって警察の捜査や証言を混乱させ、事件の核心が長年隠されたままとなりました。そして冤罪が生まれてしまいました。
最終回と真犯人について
最終回では、赤沢京子が真犯人であったことが判明します。京子は、安成との間に子供をもうけていました。その子供が林川歌であり、心麦でした。京子はその秘密を守るために東賀山事件の隠蔽に加担していました。京子の動機は愛情と孤独、そして過去への執着という複雑な心理が交差したものであり、それが最終回では露わになりました。この事件が原因で冤罪が生まれ、今後の多くの人の人生に影響していきます。
林川歌=山下心麦の出生の秘密
クジャクのダンス誰が見た?の最大の伏線といえば、心麦が林川家の生き残りであったことです。事件の混乱の中で山下春生に引き取られ「山下心麦」として育てられます。林川歌は心麦と年齢が違う設定でしたが、山下家の回想シーンなどで「よく食べるので大きいんです」など母親からの発言から心麦が林川歌である伏線でした。
山下春生を殺した真犯人は?
山下春生を殺害したのは、赤沢京子でした。山下春生は、東賀山事件について疑問を持ち一人で真相について調べていました。東賀山事件の真相に気付いた山下春生は、その真相について赤沢京子と話します。赤沢京子は東賀山事件の真相が公になることを恐れ、山下春生を殺害してしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?大人気ドラマだったクジャクのダンス誰が見た?のネタバレを含めて詳しくご紹介させていただきました。真犯人ついても様々な登場人物が交差していて、誰が犯人であるのかや、東賀山事件の真相も謎が多く、多くの視聴者が様々な考察をしていました。真犯人の正体や真実についても最終回までわからず、おもしろいドラマでした。広瀬すずさん演じる心麦が一途に父を信じぬく姿が素敵でした。そして冤罪の罪を着せられていた遠藤親子が最終話で再開するシーンは涙なしでは見られなかった視聴者も多かったことでしょう。