終戦記念日を前に映画『フューリー』を通して、戦争について考える

終戦記念日を前に映画『フューリー』を通して、戦争について考える

現在の日本では高齢化が進んでおり、戦争体験者も少なくなって戦争について話す機会が殆どなくなりました。一方で、日々のニュースではロシアとウクライナの両軍が激しい戦闘を繰り広げるという悲しい情報も・・・。私たちもこれを機に今一度平和についてゆっくり考える時間が必要だと思いました!

今回は、第二次世界大戦がテーマの映画『フューリー』を観て、映画と戦争について感じたことを語りたいと思います。

映画『フューリー』作品情報

  • タイトル:フューリー(英題:FURY)
  • 製作国:アメリカ・イギリス
  • 公開日:2014年10月17日(日本:2014年11月28日)
  • 監督・製作・脚本 : デヴィッド・エアー
  • 製作総指揮 : ブラッド・ピット、サーシャ・サピロ
  • 製作 : ビル・ブロック
  • 製作会社:コロンビア ピクチャーズ
  • 上映時間:135分
  • キャスト:ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサル

『フューリー』は、第二次世界大戦でのナチスドイツ相手に、圧倒的な数の差で成功不可能といわれた戦いを挑む5人の男たちの姿を描いた感動のアクション戦争ドラマです。『フューリー』で主演を務めたブラッドピットは、デヴィッド・エアー監督とタッグを組み、製作総指揮も担当しています。

映画『フューリー』レビュー(ネタバレ有り)

この作品で一番印象的なのは、やはり登場人物たちの葛藤です!特に入隊してまだ8週間だけの新兵がとる言動から目が離せません!実戦経験のない若者で、敵でも「殺したくない」という甘さが、味方に甚大な被害をもたらしてしまい、殺すのをためらったら殺される戦争の過酷さを見せつけられます。それでも、新兵は上官の命令に背いていき、銃を持たされれば抵抗する姿は当時の日本では考えられなかったでしょう。

また、激しい銃撃戦がいくつもある中で兵士たちの生活や悲惨的な現実を知ることができるだけではなく、女性や子供たちの悲惨な日常も描かれた、見ごたえのある映画だと思いました。さらに、アメリカ軍兵士たちと交流するドイツ市民の姿は、戦争の被害者であることが強調され、戦争が終わった後のことも考えさせられました。現在のウクライナ・ロシアの状況でこういった映画を観ると、やはりいろいろと現実に置き換えてしまいますよね。

最後に

戦争に関しての映画はたくさんありますが、それぞれ少しずつ感じられることは異なります。戦争映画を観ていると、戦争を巡っての様々な視点や立場を知ることができますし、複数の視点で考えられるようにもなるはずです。ショッキングなシーンが含まれていることもありますが、戦争の恐ろしさを再確認する意味でも、平和の大切さを感じるためにも、たまには戦争映画を観ることをおすすめします。