「メイドインアビス」は、美しい映像と壮絶なストーリーが融合したダークファンタジー作品です。一見かわいらしいキャラクターたちが、過酷で残酷な深界に挑む姿が大きな話題に。
そこで今回は、「メイドインアビス」の見る順番や、過激といわれる理由、作品の見どころをわかりやすく解説します。
『メイドインアビス』見る順番まとめ!
結論から言いますと「メイドインアビス」を見る順番でおすすめなのは「公開順=時系列」になります。まずは、おすすめ順に作品を紹介していきます。
『メイドインアビス』(TVアニメ第1期・2017年)
全ての始まりとなる物語です。地上の町・オ―スを舞台に、探窟家見習いの少女リコと記憶喪失の少年型ロボット・レグが、リコの母親を探すため「アビス」と呼ばれる大穴の深淵へ旅立ちます。
壮大な世界観と繊細なキャラクター描写が高く評価され、シリーズの基礎を築いた重要なシーズンです。
『メイドインアビス 旅立ちの夜明け』『放浪する黄昏』(劇場版総集編・2019年)
第1期を2本に再編集した総集編。前編「旅立ちの夜明け」はリコとレグの出会いから旅立ちまで、後編「放浪する黄昏」はナナチとの邂逅までを中心に構成されています。初見でも理解しやすく、復讐としても最適です。
忙しい人はこの2本で第1期をカバーできます。
『メイドインアビス 深き魂の黎明』(劇場版・2020年)
第1期の直接的な続編で、原作でも屈指の過酷な章「イドフロント編」を描いた完全新作映画です。新キャラクター・プルシュカの存在が物語を大きく動かします。美しい映像表現と、心を抉るほどの残酷な展開が話題を呼び、「R15指定」ながら高い評価を受けました。
『メイドインアビス 烈日の黄金郷』(TVアニメ第2期・2022年)
「深き魂の黎明」の直後から始まる続編。アビス第6層を舞台に、新たな探窟家集団「ガンジャ隊」の過去と、リコたちの現在が交錯します。これまで以上にシリアスで哲学的な展開が続き、シリーズ集大成ともいえる完成度を誇りました。
映像・音楽・脚本全てが圧巻の仕上がりです。
『マルルクちゃんの日常』(スピンオフ・2020年)
劇場版「深き魂の黎明」の同時上映短編。オ―スの宿舎で働く見習い・マルルクの日常を描いた全4話のスピンオフ作品です。シリアスな本編とは異なり、穏やかでコミカルな雰囲気が魅力。
ファンには嬉しい癒やしパートとして人気を集めました。
『メイドインアビス』は過激でグロいってほんと?
「メイドインアビス」は、その可愛らしいビジュアルからは想像できないほど残酷で過激な描写が多いことで知られています。なぜ「グロい」と言われるのか、作品の魅力とともにその理由を解説します。
可愛い絵柄とのギャップが強烈
「メイドインアビス」は一見すると、子供向けの可愛らしいキャラクターデザインが特徴です。しかし、物語が進むにつれて描かれるのは「死と痛み」が隣り合わせの過酷な世界。見た目とのギャップが大きく、視聴者の心を強く揺さぶります。
この対比こそが、本作の衝撃性と深さを際立たせている要素です。
グロ描写は「アビスのリアルさ」を伝えるため
過激といわれる理由の一つは、登場人物がアビスで負うリアルな傷や苦しみの描写。骨折・流血・肉体の変形など、痛みが伝わるほど丁寧に描かれています。特に「アビスの呪い」によって人間の身体や精神が壊れていくシーンは、多くの視聴者にトラウマを与えるほどの衝撃を与えます。
これらの表現は、アビスという未知の世界の恐ろしさをリアルに感じさせるための演出です。
劇場版はR15指定の過酷さ
特に2020年公開の劇場版「深き魂の黎明」は、R15指定がつくほどの激しい描写が含まれています。登場人物の身体的・精神的な苦痛がリアルに描かれ、視聴者によっては「目を背けたくなる」と感じるシーンも少なくありません。
それでも、この作品が高く評価されるのは、その痛みが「愛」「絆」「生きる意味」を際立たせる要素として機能しているからです。
残酷だけど、美しく切ない物語
「メイドインアビス」の過激さは、ただの残酷描写ではありません。痛みや喪失を通して「命の尊さ」や「成長の苦しみ」を描き出す、哲学的な物語です。美しい音楽と幻想的な映像美がその残酷さを包み込み、視聴後には「心が震える余韻」が残ります。
グロいだけではない深い感動が、多くのファンを惹きつけているのです。
『メイドインアビス』の見どころは!?
「メイドインアビス」はグロいという声もありますが、見どころも満載です。ここではその見どころについて紹介します。
壮大で美しい“アビス”の世界観
「メイドインアビス」最大の魅力は、圧倒的なスケールで描かれる「アビス」という未知の世界。階層ごとに異なる生態系や気候、幻想的な風景が緻密に表現されており、まるでRPGの世界を旅しているような没入感があります。
美しくも恐ろしいアビスの描写は、アニメ史上でも屈指の完成度を誇っているといえるでしょう。
キャラクターたちの強い絆と成長
リコ・レグ・ナナチをはじめとする登場人物たちは、過酷な環境の中で互いを支え合いながら成長していきます。時に命の選択を迫られるほどの苦難を乗り越える姿は涙を誘い、彼らの絆の強さが作品全体に深い感動を与えるのです。
キャラクターの心の動きが丁寧に描かれている点も高く評価されています。
美しい音楽と映像演出
アニメ版では、作曲家ケビン・ペンキンによる壮大で繊細な音楽が物語を彩ります。静寂と緊張、希望と絶望が交錯する中で流れるサウンドは、視聴者の感情を揺さぶる名曲揃い。また、背景美術の完成度も非常に高く、アビスの幻想的な世界をよりリアルに感じさせてくれます。
「残酷さ」と「希望」が同居する物語
「メイドインアビス」の真骨頂は、残酷さの中にある「希望と人間らしさ」。痛みや喪失を経てもなお前へ進む登場人物たちの姿が、見る者の心を深く打ちます。見る人によって冒険譚にも人生の寓話にも感じられる、多層的なストーリー性がこの作品の最大の見どころです。
最後に
今回は、「メイドインアビス」の見る順番やグロいと言われる理由、見どころを紹介しました。視聴順を押さえて物語を追えば、キャラクターの成長やアビスの謎をより深く味わえます。美しさと残酷さが共存する、唯一無二の冒険譚をぜひ体感してみてください。









