小学館から出版されている漫画の多くは名作も多く、中にはアニメ版になるほどまで有名になった作品もあります。しかし同時に駄作だと言われるほどにアニメ版が酷い作品も存在するので、この記事では大不評が噂されている「ぼくらの」アニメ版に関するクオリティを紹介しています。原作との違いも交えて紹介しているので、アニメ版しか知らない人はぜひこの機会に原作も呼んでどこが酷いと言われているのかをご覧いただければと思います。
『ぼくらの』アニメ版のクオリティがひどい?
なぜ、ぼくらのアニメ版はひどいクオリティだと思われているのでしょうか。これは理由がはっきりしていて、筆者も作品を見るまで勘違いしていたのですが、中には「ぼくらの」という作品名は、宗田理が書いたぼくらシリーズのアニメ版だと思った方も多いのではないでしょうか。しかし、実際に「ぼくらの」アニメ版を見るとぼくらシリーズとは似ても似つかないほどに違う作品だったので、その落胆した気持ちがさらにひどいクオリティだと感じるほどになってしまったのが原因だと思われます。
筆者と同じく勘違いする人もいるかと思うので、改めて指摘しておくと、「ぼくらの」アニメ版は、ぼくらシリーズではなく、「ぼくらの」シリーズで全11巻で完結している鬼頭莫宏の作品です。近未来の日本を舞台にした作品で、自然学校に参加した15人の少年少女の様子が描かれています。
実はひどくない?徐々に分かるぼくらの良さ
少年少女が死亡していく原因が最初から全て明らかにされていないという原作のワクワク感をそのままアニメに反映しているからです。例えば1人目の犠牲者ワクは、一見すると突き飛ばされて死亡したように思えますが、検死の結果落下する前に死亡していたことが分かっています。物語全体を考えれば、死亡するタイミングはアニメ版でしっかりと描かれるべきですが、原作版「ぼくらの」では最初死亡した全容が把握できないという設定で描かれています。
つまり原作に忠実にするなら、なぜ少年少女が死亡するのか、最初はギリギリ分かるか分からないレベルで描くことで、後に死という恐怖を視聴者に強く印象付けることができます。現にアニメ版ではワクが死亡するときに、ほんの1秒くらい突き飛ばされる前に意識が無くなっている様子が描かれているので、少し原作に忠実で良い作品だと思いました。
余白がちょっと足りなかった死の連鎖
「ぼくらの」アニメ版について、24話じゃ少し物足りないという声もあります。この作品の肝になっている部分は、ジアースを操作した少年少女達が順番に死んでいくことだからです。本来ならば多感な時期のお子さんがロボットに乗ることへの葛藤があるはずなんです。しかも、徐々にジアースの影響で死亡したんだと理解するようになるので、当然躊躇う少年と少女も存在します。ですが余白が少ない影響で、その葛藤の部分があまり描かれていないので、もう少しゆっくり作品を描いたほうが良いのではと感じてしまいました。したがって、この足りないという感情が人によっては「ぼくらの」アニメ版がひどいと感じる要因になっているものと考えられます。
原作とアニメ版の死ぬ順番を比較した結果
原作とアニメ版では一部変更されており、その違いを以下の一覧表にまとめてみました。中には原作とは違い死なない人もいるので、この点が「ぼくらの」アニメ版がひどいと言われる原因になった可能性も考えられます。それと同時にせっかく声優さんが声を載せてくれるのだから、残った人がどんな気持ちになるのか声に出して現してほしいという気持ちもあるので、個人的には「ぼくらの」アニメ版はひどいと感じることは無く、全体的によくまとめられている作品だと思っています。
| 原作版乗る順番 | アニメ版乗る順番 | パイロット名 |
| 1 | 1 | ワク |
| 2 | 2 | コダマ |
| 3 | 5 | ダイチ |
| 4 | 6 | ナカマ |
| 5 | 3 | カコ |
| 6 | 4 | チズ |
| 7 | 7 | モジ |
| 8 | 8 | マキ |
| 9 | 9 | キリエ |
| 10 | 11 | コモ |
| 11 | 10 | アンコ |
| 12 | 12 | カンジ |
| 13 | 生存 | カナ |
| 14 | 13 | マチ |
| 15 | 14 | ウシロ |
アニメ用に内容が修正されている場所
アニメ版で内容が大きく修正されたのは、3番目にジアースのパイロットになる予定だったカコです。原作版では水族館の崩壊に巻き込まれて死亡しますが、アニメ版では好意を寄せていたチズに拒絶されて階段から落ち死亡しています。原作版ではセンシティブな内容も含まれていたので、アニメ用にかなりマイルドな内容に修正されているところが「ぼくらの」アニメ版がひどいと言われる原因になったのかもしれません。また、アニメ化された時期も悪く、近年なら配信用にセンシティブな内容も描くことができたはずです。しかし、「ぼくらの」がアニメ化された時期は2007年なので、ちょうど白い光でセンシティブな部分を隠す風潮があった時期でした。ですが、作風や使っているテーマからして白い光の演出は使いにくいと思うので、今の形に変更されたものと思われます。
ぼくらのネタバレとあらすじを大公開
舞台は近未来で、新世紀エヴァンゲリオンに登場する使途みたいな怪物が登場し、ジアースというロボットを使って殲滅していく物語です。ただし、ジアースを動かした少年少女達は死亡していき、原作では全員が死亡してしまいます。対して「ぼくらの」アニメ版ではカナ1人だけが生き残り、平和な世界だけが残るといったすごく悲しい終わりになっています。しかも残った妹や弟たちにお兄さんのことを伝えてあげるシーンが描かれているので、カナの心を思うとアニメ版で泣かされた人も多いのではないでしょうか。
まとめ
「ぼくらの」アニメ版は作品を勘違いする人もいるため、それがひどいと言われる原因になっています。また、エンディングや途中の演出に変更が加えられているので、そのことで「ぼくらの」のテーマが変わってしまったと感じるファンも多いようです。筆者も個人的に「ぼくらの」アニメ版にボリューム不足を感じているので、もっと中心となるテーマが丁寧に描かれていれば世間の評価も変わったのではないかと考えています。









