洋画
同名のアニメ制作会社とは当然何の関係もなく、引っ越した先の住人たちがとんでもない奴らだった!という映画。精神を痛めつけて隷属させようとするタイプの映画は結構あるが、低予算でここまで表現できているのはお見事。物語も起伏に富んでいるわけではな…
デカデカとジャケットに書いてあるように、「あおり運転した相手がイカれたサイコパスだった!!」というだけの作品。日本では以前に逮捕者も出たりと、何かと世間を騒がせるあおり運転だが、どうやら海外でも問題視されているようだ。本作は主人公一家が父…
またまた新しい赤ちゃんを床に叩きつける系映画の誕生です。劇場公開はなく、GEO先行でレンタル開始されたこの映画。家畜の仮面を付けた人間たちが経営する世にも恐ろしい牧場に囚われたカップルの物語で、確かに起伏があまりなく淡々としているし、やってい…
悪魔祓い系Youtuberのマックスくんは今日もヤラセ除霊動画でPV稼ぎ!、と思いきやなんとそこに本物の悪魔が現れて…という、もう一笑に付してしまえるようなおバカなストーリーなのに非常に陰惨で血みどろな戦いが繰り広げられていつの間にか目が離せなくなっ…
最早飽和状態となっているゾンビ映画市場に一石を投じる作品が登場した。その映画を作り上げたのは初めて監督を務めるデヴィッド・フレイン。主演に『X-MEN』シリーズのエレン・ペイジを起用し、ゾンビとなった人々が治療薬によって回復した世界を描く。ア…
3月公開予定だったはずが、コロナウイルスの影響を受けて夏休み公開になってしまったピクサー最新作『2分の1の魔法』がようやく公開。期待していた1作なのでこの5ヶ月が本当に長かった。劇場に座り爆音で聴く全力少年にもいい加減飽き飽きしていたところ。 …
『ヘレディタリー 継承』のアリ・アスター監督最新作、『ミッドサマー』が遂に公開。あらすじを説明するのも難しいし「とにかく観てくれ!」というタイプの作品なので、一番いい宣伝文句が「ヘレディタリーの監督の最新作」という形に落ち着いてしまう。早速…
『007 スカイフォール』などのサム・メンデス監督の新作はイギリスの実話を元にした戦争もの。前線部隊に作戦中止の命令を届けるために奔走する伝令係2人のバディムービーだ。特筆すべきは「全編ワンカット」であること。しかし、宣伝ではワンカットワンカッ…
2000年にX-MENの映画が公開され、その後『スパイダーマン』、『ダークナイト』によってヒーロー映画はどんどん重苦しくされていった。その暗雲を吹き飛ばすかのように出現したMCU第1作『アイアンマン』は見事な成功を収め、計画通りにヒーローを集結させた…
「『ターミネーター2』の本当の続編」と謳われた本作。2003年の『ターミネーター3』、2015年の『ターミネーター:新起動/ジェニシス』に続く、3作目の『ターミネーター2』の続編である。つまりターミネーターシリーズは3作目を境目に3つに分岐してい…
パペットとは指人形を指す言葉で、操り人形と指人形を兼ね合わせたものはマペット(マリオネット+パペット)と言うらしい。つまりパペットマペットには意味合いとして、指人形が2回と操り人形が1回入っていることになる。しかも実際にはウシくんとカエル…
2019年8月末、多摩動物公園にて、飼育員がサイに襲われて死亡したという事故があった。動物園の動物は人々にとって親しみやすい存在であるし、動物園側も動物について知識を深めてほしいという意識がある。その反動もあり、この事故はショッキングな事件とし…
スティーヴン・キングの代表作を映画化した『IT/イット それが見えたら、終わり。』の続編にして完結編が遂に公開された。ルーザーズ・クラブがイットと戦ってから27年後の2016年。デリーに再びイットが現れたことを知ったマイクは、他のメンバーに「約束を…
「ウィル・スミス VS ウィル・スミス」という心躍る見出しが目を引くが、どうやら興行収入の面では苦戦しているようだ。 CG技術の進歩で同一人物が画面に複数存在することはもはや珍しくはないし、『スター・ウォーズ』なんかでは亡くなった役者を合成で再現…
『カメラを止めるな!』で一躍時の人となった上田慎一郎監督の最新作、『スペシャルアクターズ』を観た。結果から言うと、なるほど上田監督ってこういう作風なのねと勉強になったというか、どうしても『カメ止め』と比較してしまう内容であったと思う。冒頭…
『眠れる森の美女』に登場しオーロラ姫に呪いをかけるヴィラン・マレフィセントが実は悪人ではなかったという大胆な解釈を、アンジェリーナ・ジョリーの凄味のある演技と強引な展開の力業で大成功させてしまった第1作『マレフィセント』に続き、ついに2作…
失礼な話ではあるが、人が必死になって生きようとする姿がどこか滑稽に見えることがある。この『ジョン・ウィック:パラベラム』にはそういう瞬間が何度も訪れる。思い返せば、1作目の時点で愛犬を殺された男の復讐劇と宣伝され、なんだそれと可笑しくなって…
1994年にアメリカのダークホースコミックスから刊行されたマイク・ミニョーラの作品、『ヘルボーイ』はこれまでに2度映画化されている。1作目は2004年の『ヘルボーイ』。後に『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞を受賞することになるギレルモ・…
実在する霊媒師、ウォーレン夫妻の活躍を描いた『死霊館』から発展し、人間と悪魔・悪霊との戦いを描きつつ家族の尊さを訴えかけ続ける死霊館シリーズ最新作は、スピンオフとして制作されたアナベルシリーズの3作目。本家死霊館がまだ2作しか公開されてい…
ジェイソンやレザーフェイスなど、海外のホラー映画には特徴的なマスクを被った殺人鬼が数多く登場する。本作に登場する殺人鬼も、例のごとくマスクを被り、次々と女性を殺害していく。パッケージにドンと配置されているマスクは出てこないので注意。しかし…
『復讐の十字架』というかなり抽象的でパッとしない邦題だが、映画を観るとこの重苦しさが腑に落ちる。『ロード・オブ・ザ・リング』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』で有名なオーランド・ブルームを主演に据え、彼の端正な顔立ちと演技力を凝縮したよう…
ワイルド(wild)とは、英語で野生・野蛮・乱暴などの意味を持つ言葉であるが、日本では全身をデニムでコーディネートした1人の芸人によって、半ば揶揄するような意味合いも含まれてしまった。しかし、アクション映画を頻繁に鑑賞する人にとっては、更にもう一…
シルベスター・スタローンの新作は記憶を失った強盗が脱獄し、真実を追う物語。宣伝ではやけにスタローンがプッシュされているが、実際にはあまり出番はなく、だが逆にそのくらいがカッコいいという絶妙に美味しい立ち位置になっている。スタローンなしでも…
パッケージからして明らかにハズレっぽい感じがクソ映画特攻隊としては外せなかった1作。大した邦題も与えられず率直に『EVIL』と名付けられた悲しき映画だが、これがなかなかよかった。死者と接触できるようになる薬を開発したアンドレ博士が、知人などを…
『ドント・ブリーズ』以降乱立する「~してはいけない系映画」の最新作。と言っても邦題がにドントがついているだけで、『ドント・ブリーズ』とはもちろん何の関係もないし、ホラーというよりサスペンス色が強い作品でもある。今回は「調べてはいけない」と…
特殊なエナジードリンク「ゾルト」を飲んだ社員たちが次々と凶暴化し、殺し合いが始まるという物語に「Z Bull」という見事な邦題がついた怪作。ちなみに原題は『OFFICE UPRISING』で、エナジードリンクについては触れられていないし、そもそもゾンビ映画でも…
思えば遠くまで来たものである。強盗団に潜入したFBIがいつのまにかそのリーダーに友情を感じてしまう第1作『ワイルド・スピード』公開当時、誰がこんな物語を予想しただろうか。リーダーのドムと元FBIのブライアンの友情はその後も続き、仲間と共に数々のミ…
災害を題材にした俗にディザスター映画と言われるジャンルがある。主にB級映画扱いされることが多いが、その内容はまちまちだ。この『ワイルド・ストーム』を監督したのはロブ・コーエン。今やハリウッドの大人気シリーズとなった『ワイルド・スピード』の第…
実写版『リトル・マーメイド』のアリエルを黒人女優が演じることが少し前に話題になったが、本作は全くの無関係。人魚伝説をダークに演出したロシア産ホラーで、監督は『ミラーズ 呪怨鏡』のスヴィヤトスラフ・ポドゲイエフスキー。スラヴ神話に登場する水の…
ラッパー軍団が凶暴な巨大蛇から町を救うというハチャメチャなおバカ映画。CGのクオリティも登場人物のIQも低い。頭を空っぽにして楽しめると言えば聞こえはいいが、個人的にはあまりのくだらなさに辟易してしまった。とりあえず下ネタならウケるだろうとい…