ミーアキャットスペース

主に映画、ドラマ、漫画などエンタメの感想・考察をだらだら書きます。

映画

悪いスーパーマンという設定だけは満点のグロ映画 映画『ブライトバーン/恐怖の拡散者』評価・ネタバレ感想!

2000年にX-MENの映画が公開され、その後『スパイダーマン』、『ダークナイト』によってヒーロー映画はどんどん重苦しくされていった。その暗雲を吹き飛ばすかのように出現したMCU第1作『アイアンマン』は見事な成功を収め、計画通りにヒーローを集結させた…

純度120%! 驚異の実写化! 映画『地獄少女』評価・ネタバレ感想!

大人気アニメ(漫画)の『地獄少女』が実写映画化と聞いた時は歓喜と不安でいっぱいだった。そして、監督が白石晃士監督だと聞いた時、不安は一気に消え去りただ公開日を待つ日々が始まった。小学生時代に原作を観ていた私だったが、2期以降は全く観ていな…

設定は爆死だがアクションは一流 映画『ターミネーター ニュー・フェイト』評価・ネタバレ感想!

「『ターミネーター2』の本当の続編」と謳われた本作。2003年の『ターミネーター3』、2015年の『ターミネーター:新起動/ジェニシス』に続く、3作目の『ターミネーター2』の続編である。つまりターミネーターシリーズは3作目を境目に3つに分岐してい…

母の殺人に人生を蝕まれた子どもたちの物語 映画『ひとよ』評価・ネタバレ感想!

愛する子どもたちを守るため、DV夫を殺害した母親が15年ぶりに帰ってくる。しかし、その「一夜」の出来事は決して「父親の暴力からの解放」だけを意味するものではなかった。人殺しの子どもというレッテルを貼られて生きてきた3人は、帰還した母親とどう向き…

世界観の練り上げに思わず感服! 映画『パペット大騒査線 追憶の紫影』評価・ネタバレ感想!

パペットとは指人形を指す言葉で、操り人形と指人形を兼ね合わせたものはマペット(マリオネット+パペット)と言うらしい。つまりパペットマペットには意味合いとして、指人形が2回と操り人形が1回入っていることになる。しかも実際にはウシくんとカエル…

映画『殺人鬼を飼う女』評価・ネタバレ感想! 純文学的なエロスが漂う微ホラー作品

大石圭の同名小説を、『リング』などで有名な中田秀夫監督が映像化。大石圭は『呪怨』のノベライズ版も執筆しており、奇しくも日本が誇る二大ホラー作品に携わった2人のコラボということになる。ただ、中田秀夫監督の作品は『リング』こそ社会現象を巻き起こ…

襲い来る動物たちのリアリティに戦慄! 映画『アニマル・パージ』評価・ネタバレ感想!

2019年8月末、多摩動物公園にて、飼育員がサイに襲われて死亡したという事故があった。動物園の動物は人々にとって親しみやすい存在であるし、動物園側も動物について知識を深めてほしいという意識がある。その反動もあり、この事故はショッキングな事件とし…

映画『IT/イット THE END それが見えたら、終わり。』評価・ネタバレ感想! ITの続編はホラー薄めの青春ドラマ

スティーヴン・キングの代表作を映画化した『IT/イット それが見えたら、終わり。』の続編にして完結編が遂に公開された。ルーザーズ・クラブがイットと戦ってから27年後の2016年。デリーに再びイットが現れたことを知ったマイクは、他のメンバーに「約束を…

映画『ジェミニマン』評価・ネタバレ感想! 2人のウィル・スミスが醸し出す日曜洋画劇場感

「ウィル・スミス VS ウィル・スミス」という心躍る見出しが目を引くが、どうやら興行収入の面では苦戦しているようだ。 CG技術の進歩で同一人物が画面に複数存在することはもはや珍しくはないし、『スター・ウォーズ』なんかでは亡くなった役者を合成で再現…

映画『スペシャルアクターズ』評価・ネタバレ感想! 逃れられない『カメ止め』の呪縛

『カメラを止めるな!』で一躍時の人となった上田慎一郎監督の最新作、『スペシャルアクターズ』を観た。結果から言うと、なるほど上田監督ってこういう作風なのねと勉強になったというか、どうしても『カメ止め』と比較してしまう内容であったと思う。冒頭…

映画『マレフィセント2』評価・ネタバレ感想! おとぎ話から脱却した慈愛の魔女の物語

『眠れる森の美女』に登場しオーロラ姫に呪いをかけるヴィラン・マレフィセントが実は悪人ではなかったという大胆な解釈を、アンジェリーナ・ジョリーの凄味のある演技と強引な展開の力業で大成功させてしまった第1作『マレフィセント』に続き、ついに2作…

映画『楽園』評価・ネタバレ感想! この映画に犯人を求めてはいけない

『64』の瀬々敬久監督が吉田修一の『犯罪小説集』の短編2編を原作に傑作を作り上げてしまった。少女を殺したとされる容疑者の男(綾野剛)、失踪の直前まで友だちと一緒にいたことで罪悪感を抱えてしまった少女(杉咲花)、故郷の村を養蜂で立て直そうと…

本を馬を犬を駆使して生きようと藻掻く男の生き様 映画『ジョン・ウィック:パラベラム』評価・ネタバレ感想!

失礼な話ではあるが、人が必死になって生きようとする姿がどこか滑稽に見えることがある。この『ジョン・ウィック:パラベラム』にはそういう瞬間が何度も訪れる。思い返せば、1作目の時点で愛犬を殺された男の復讐劇と宣伝され、なんだそれと可笑しくなって…

轟と村山の活躍に大感動! 映画『HiGH&LOW THE WORST』評価・ネタバレ感想!

完結したはずの『HiGH&LOW』シリーズの新作はまさかまさかの人気漫画『WORST』とのコラボ作品だった。発表された当初、私を含めたファンはかなり驚いたものである。始まりはEXILE HIROのプロデュースによるEXILE TRIBEファンのための作品だったはずが、豪華…

前作との差別化はバッチリ 映画『ヘルボーイ』評価・ネタバレ感想!

1994年にアメリカのダークホースコミックスから刊行されたマイク・ミニョーラの作品、『ヘルボーイ』はこれまでに2度映画化されている。1作目は2004年の『ヘルボーイ』。後に『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞を受賞することになるギレルモ・…

原作を実写で追体験! 実写化映画『惡の華』評価・ネタバレ感想!

世の中には2種類の人間がいる。漫画『惡の華』を読んで気持ち悪いと一蹴する人と、嗚咽を漏らして泣き崩れる人である。私は後者の人間で、映画を観るにあたりもう何度目か分からないほど読んだ原作を改めて開いたところ、またも涙を流してしまった。思春期の…

ジュブナイルSFの新たな傑作 映画『HELLO WORLD』評価・ネタバレ感想!

伊藤智彦監督のことも野崎まどのこともほぼ知らず、そもそもアニメ映画自体あまり観ないのだが、予告の雰囲気でなんだか面白そうだなあと思い鑑賞した本作。メインキャラに声を当てているのは北村匠海、浜辺美波、松坂桃李の人気俳優3人で、挿入歌に若者に…

怖いというよりビックリ系 映画『アナベル 死霊博物館』評価・ネタバレ感想!

実在する霊媒師、ウォーレン夫妻の活躍を描いた『死霊館』から発展し、人間と悪魔・悪霊との戦いを描きつつ家族の尊さを訴えかけ続ける死霊館シリーズ最新作は、スピンオフとして制作されたアナベルシリーズの3作目。本家死霊館がまだ2作しか公開されてい…

実写化としてどうだったか? 映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』評価・ネタバレ感想!

ヤングジャンプで連載中の人気漫画『かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』が遂に実写映画化である。冬にテレビアニメが放送されたばかりで、正にノリにのってると言えるだろう。しかも大人気のKing&Princeの平野紫耀と橋本環奈のW主演。その他に…

容姿を笑われた男の報復劇 映画『ラバーボーイ』評価・ネタバレ感想!

ジェイソンやレザーフェイスなど、海外のホラー映画には特徴的なマスクを被った殺人鬼が数多く登場する。本作に登場する殺人鬼も、例のごとくマスクを被り、次々と女性を殺害していく。パッケージにドンと配置されているマスクは出てこないので注意。しかし…

永遠に救われない男の最後の選択とは… 映画『復讐の十字架』評価・ネタバレ感想!

『復讐の十字架』というかなり抽象的でパッとしない邦題だが、映画を観るとこの重苦しさが腑に落ちる。『ロード・オブ・ザ・リング』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』で有名なオーランド・ブルームを主演に据え、彼の端正な顔立ちと演技力を凝縮したよう…

一体どこがワイルドなのか。映画『ワイルド・レース』評価・ネタバレ感想!

ワイルド(wild)とは、英語で野生・野蛮・乱暴などの意味を持つ言葉であるが、日本では全身をデニムでコーディネートした1人の芸人によって、半ば揶揄するような意味合いも含まれてしまった。しかし、アクション映画を頻繁に鑑賞する人にとっては、更にもう一…

コメディというにはあまりにもチープでつまらない 映画『引っ越し大名!』評価・ネタバレ感想!

突如国替えを命じられた姫路藩は、書庫にこもって本を読んでばかりいる片桐春之介を引越奉行に任命。無理難題を押し付けられた彼が仲間の助けを得て奮闘するというコメディ映画。あらすじだけ聞くとどうしても『超高速! 参勤交代』を連想してしまうのだが、…

映画『この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説』評価・ネタバレ感想! いつもと変わらぬ『このすば』

RPGを題材にした転生異世界ファンタジーものが横行するラノベ・アニメ業界で、他の作品とは明らかに異なるアプローチで見事大成功を収めた『この素晴らしい世界に祝福を!』(通称:このすば)。ファンタジーや転生ものの王道を逆手に取り、個性豊かなズレた面…

日本のドラマも捨てたもんじゃない! 映画『劇場版 おっさんずラブ LOVE or DEAD』評価・ネタバレ感想!

社会現象にまでなったのでタイトルだけは知っていたのだが、私が観始めたのはつい先週の話。映画があまりにも話題になっているので、ミーハー気質が疼いた結果ドラマ版を観てこの波に乗ってみようと軽い気持ちで鑑賞すると全く止まらなくなってしまい、たっ…

究極のお祭り映画! 映画『ワンピース スタンピード』評価・ネタバレ感想!

平成が終わり令和元年を迎えた2019年、『ONE PIECE』のアニメにとっても20周年という節目の年になった。マンガの連載が始まったのが1997年。テレビアニメは1999年の10月から放送を開始している。劇場公開の映画としては14作目で、「ONE PIECE FILM」シリーズ…

記憶喪失の男は本当に強盗犯だったのだろうか? 映画『バックトレース』評価・ネタバレ感想!

シルベスター・スタローンの新作は記憶を失った強盗が脱獄し、真実を追う物語。宣伝ではやけにスタローンがプッシュされているが、実際にはあまり出番はなく、だが逆にそのくらいがカッコいいという絶妙に美味しい立ち位置になっている。スタローンなしでも…

幽霊を見る実験がエスカレートした先には…! 映画『EVIL エヴィル』評価・ネタバレ感想

パッケージからして明らかにハズレっぽい感じがクソ映画特攻隊としては外せなかった1作。大した邦題も与えられず率直に『EVIL』と名付けられた悲しき映画だが、これがなかなかよかった。死者と接触できるようになる薬を開発したアンドレ博士が、知人などを…

愛する彼が殺人鬼だった系映画『ドント・リサーチ 恐るべき素顔』評価・ネタバレ感想!

『ドント・ブリーズ』以降乱立する「~してはいけない系映画」の最新作。と言っても邦題がにドントがついているだけで、『ドント・ブリーズ』とはもちろん何の関係もないし、ホラーというよりサスペンス色が強い作品でもある。今回は「調べてはいけない」と…

エナジードリンクで人々が凶暴化! 映画『Z Bull ゼット・ブル』評価・ネタバレ感想!

特殊なエナジードリンク「ゾルト」を飲んだ社員たちが次々と凶暴化し、殺し合いが始まるという物語に「Z Bull」という見事な邦題がついた怪作。ちなみに原題は『OFFICE UPRISING』で、エナジードリンクについては触れられていないし、そもそもゾンビ映画でも…